けんゆうはお友達と4人でフラットというよりも一軒家を借りたみたい。(一軒家にもピンから切りまである)
一人分の支出が大学の寮費以下でおさまるというのだから、アメリカ国籍を持っていない学生の寮費はめちゃくちゃ高いねんな、と今更ながらにそう思う。
それで、けんゆうの部屋は、こんな感じ。
香港時間の夜中2時に写真が送られてきてん。
やけに親切に写真を送ってくれるねんなー、と思っていたら、やっぱりお願い事がひそんでた。
なんと、こないだ香港で誂えたスーツを持って帰るのを忘れたらしい。
二週間後にスーツを着ないといけないという。
それで、けんゆうのクロゼットを探し、そのスーツに合わせたネクタイも探し、けんゆうに確認をとった後、スーツケースカバーに入れた。
「送料を先に調べて! もし高かったらこっちで買う方がええかもしれへん」とけんゆう。
それはそうかもしれへんけど、お直しをするのに、けんゆうの目だけでは心配やし、それ以前に、値段に見合ったスーツなのかを見極める眼をまだ持ってないやん!と思った。
ろんちゃんは素早くって、オフィスにアメリカに荷物を送るのに長けた会社の人に来てもらい、いろんな煩雑な書類を仕上げて(アメリカは物を送るのにめっちゃ厳しい)、さっと送ってた。
今週中に到着する。値段も心配するほどではなかった。
送った後に、ろんちゃんはけんゆうに、かなり厳しくけんゆうの失態を追求し、これからはこんなことがないようにと伝えていた。
これがスーツやからええけど、お仕事のもんやったら、こんなこと許されへんからな〜。