播州明石藩松平家には残虐の限りを尽くす暴君が君臨している。
現将軍の弟であり、公的に処罰はできない。
天下のため、この暴君を亡き者にする密命を帯びた侍たちの壮絶な戦いを描く時代劇アクション

公開時に行けなかったのでDVDで。

日本映画って音声が聞き取りにくい
単にわたしの耳が悪いのかもしれんが
字幕で補助せななにをいうとんのかわからんのよね(^^;;

まま、それはさておき

この映画のキャスティングみたときに
拍手したね
刺客のリーダーに役所広司
サブに松方弘樹
暴君、稲垣吾郎
暴君を守る家来、市村正親
密命を下す老中、平幹二朗

その他主な刺客には、伊原剛志、古田新太、伊勢谷友介、山田孝之など

主要キャストが舞台出身のため
厚みのある演技が要所で見られた。
殺陣もリアリティあり、おもしろいアクション映画になってる。
最大のポイントは暴君のキャスティングを稲垣吾郎にしたところ
暴君が憎たらしくなければ
刺客たちの志気あがらず、ラストの大立ち回りにつながらない最重要な役だが、稲垣吾郎で大正解
眉一つ動かさず平然と人をなぶり殺しにするという憎たらしさ~
刺激のない毎日に飽き飽きして猟奇殺人に走るような現代人的恐ろしさは
この人の得意とするキャラやと思う。
稲垣吾郎は悪役が向いている。

伊勢谷友介だけが武士でなく
不思議な存在で、人間離れしたようなところがあり
張り詰めた場面に少しほっとさせる部分があったが、
岸部一徳としちゃうシーンいるかな?

そして首刺されて死んでるはずやのにラストなにごともなかったようにでてきてちょっと混乱しましたわ
あれは山田孝之がみた幻なんやろけど

刺客たちは自分の命が助かるなどとは思ってなくて
大義名分や武士としての死に場所を求めて命をかけている。
しかし役所広司が役目を終えて死に瀕したとき
甥の山田孝之にいう

お前は好きに生きろと

結局、武士としての生き方を貫くことしかできなかった役所広司だが
心底では自由に憧れ、そう生きたかったんだろうと思わせる。

アクション映画として楽しめばいい映画なんだが
ちょいとぐっとくることもあったりするなかなかナイスな映画でした

オススメ度75点



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