朝一で『洋』の仲間と堺勤美展を観に行ったその夜に、母が亡くなりました。6月26日でした。
5月7日の救急搬送以降「後1週間ぐらいかも・・・」と母の命を病院から告げられること数回という日々の中で、今回、出展したこの絵を描いていたので、多分、これから先もこの絵を見るたびに母のことを思い出すことになりそうです。
若き頃はスポーツウーマンで泳ぐことも大好きだった母が、偶然とはいえモチーフと重なります。
母の生まれた高知の海とは違うけど、串本の海で3年前(2021年)秋に撮った写真です。
描こうと思ってから3年がかりでした。
なかなか仕上げられなかったけど、今、描けて展示してもらえたことが良かったのかな~と感じています。
末娘の暮らしていた串本の海岸に打ち上げられたイルカの骨。
生きている時には連なっていたその背骨の骨は左右対称のとても美しい形をしていました。
自然の造り上げるもの。
一番のアーティストはいつだって神様です
私たちはそれをただ享受して、時に心動かされる。
誰もいない黒い岩の海岸に並べ、
そして、これも海辺に打ち上げられていた浮き球を一緒に並べて撮りました。
あ~、これを描いてみたいなあ
3年前に動いた気持ちです。
私にしては大きな20号サイズの絵。
タイトルは「泳いだ日の記憶」。