「海でのはなし」 | よさこいの夏

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spunkyなspecialなsweetyな日々をず~っと(^^♪

2023年12月からこちらへ引っ越しました。

Poster21宮崎あおいちゃんの出演作品を観たくなって、DVDを借りてきました。
スピッツの歌がバックミュージックにずっと流れています。
あおいちゃんがまだあどけない感じ。
お相手の西島秀俊さんも、友人役の菊池凜子ちゃんも若い[E:confident]
2006年の作品でした。
11年前[E:eye]



普通の人の心の中を覗き見るようなお話。
「心」っていうのは、簡単ではない。
外から見えているその人と、
本当に身近な人にしかわからないその人との間には
大きな大きな海のような隔たりがある。



テーマになっているパスカルの言葉の一節が、
とても響きました[E:confident]



★★★



人間はひとくきの葦にすぎない。
自然のなかで最も弱いものである。
だが、それは考える葦である。
彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。
蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。
だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。
なぜなら、彼は自分が死ねることと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。
宇宙は何も知らない。
 だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。
われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、
われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。
だから、よく考えることを努めよう。
ここに道徳の原理がある。



パスカル、『パンセ』、前田陽一、由木康訳、中公文庫、1973年、225頁。