「カワサキ・キッド」 東山紀之 | よさこいの夏

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2023年12月からこちらへ引っ越しました。

Photo エネルギー切れでぶっ倒れている間に、眠ったり目覚めたりしながらの合間に、図書館から順番が回ってきた本を読みました。



芸能界という一見華やかな世界だからこそ、真剣に自己鍛錬を積み重ねていかねば生き抜いていけない。不幸な生い立ちに育ったからと言って、それを言い訳にせず、親の生き様を反面教師にして真面目にしっかり日々を積み重ねていく。そんなことを等身大に書いている一冊でした。1センテンスが短く、読みやすかったのであっという間に読めました。



貧しさや寂しさや暴力や・・・たとえそんなことが生い立ちの中にあったとしても、誰かひとりにでも一心に愛されて育った実感があれば、そして、その人から学んだことをちゃんと心にとめて生きようという思いがあれば、人間はきちんと生きていけるのでしょう。この人の生真面目さ、真っ直ぐな心根は、やはりお母さんから引き継がれたものであることがわかります。同時にどんな母親だって、我が子からはこんな風に大切に思ってもらえる。それはやはりこのお母さんが懸命に子育てをしていた姿を、子どもがちゃんと心で感じとっているからなのだとわかります。どんなに懸命に大切に育てても、あっという間に自分の懐から巣立っていってしまう子どもたち。我が子が真摯に自分の人生に向き合って自立していくのなら、それを決して、ほんのわずかなりとも自分の方へ引き寄せるようなことはしてはいけないなあと改めて思いました。



ヒガシくんの生真面目さにとても好感が持てました。掃除も炊事も完璧にできる男の子である彼が選んだ木村佳乃という女性は、聡明でおそらく女らしいというよりも男気にあふれた方なのでしょう。既成概念にとらわれない彼らなりの素敵な家庭を築いてくれたらいいなあと思います。幸せをお祈りしてエールを贈りましょう[E:heart04]



それにしても、かつてず~っと昔、私が高校生の頃にファンだったフォーリーブスの育ての親でもあるジャニー喜多川さん。この方の豪快な人育てはやっぱりスゴーイと改めて感じました[E:eye] マイケル・ジャクソンの舞台を見せるために、まだこの先どうなるかもわからない子どもたちをひっくるめてアメリカまで連れて行く[E:eye] そんな風な人の育て方ができる人が、今どき、いるでしょうかね[E:confident] いろんな読み方ができる興味深い本でした[E:wink]