スリムでカッコよかったウィル・スミスもいいおじさんになったんですね。
頑固で信念を曲げない個性的な父親をさすがの説得力で演じていました。
アメリカン・ドリームな映画はありがちですが、これが実話だというのが凄いです。
2022年のアカデミー賞作品賞にノミネートされています。
ウィル・スミスは主演男優賞にも。
製作もウィル・スミスなんですね。
ギャングがはびこる物騒な街の公営テニスコートで、テニス未経験の父親(ウィル・スミス）が独学で二人の娘たちをプロテニスプレイヤーに育て上げていくお話。
これが実話でなければ｢噓でしょう？そんなにうまく行くわけがない｣と映画あるあるのアメリカン・ドリームになってしまうところです。
でも、それだったら映画としても全然面白くない。
そう、これは実話だからこそ素晴らしい作品なのです。
そして、単にテニスで夢をつかむというだけでなく、根底に家族の物語があるから更に素晴らしい。
奥さん(アーンジャニュー・エリス)が最高にカッコよかった。
議論になりそうになるとすぐ席を立とうとする頑固おやじの父親に
正面から自分の考えを語っていくセリフの一つひとつに説得力がありました。
夫婦は本当はこうでなければならないんだろうなあと我が身を振り返る･･･。
このお母さんがいたからこそ、叶った姉妹の夢なのでしょう。
娘たちが生まれる前に作ったという78ページのドリームプラン。
娘をプロテニスプレイヤーに育て上げ、家族で貧しさから脱しようという夢の計画。
テニスのカッコよさはもちろん、世間の”当たり前”に流されず、大切に子どもを育てていく家族物語としても感動。
★★★★