昨日の午前中、時間があったので、｢まあ観に行ってみようかな～｣ぐらいの気持ちで観に行きました。
思った以上に重くて切なくて、｢万引き家族｣を思い出した。
過酷な幼少期を過ごして誰にも手を差し伸べてもらえなかった子どもはこんな風になるのかもしれないとイメージしてしまう切なさ。
｢護られなかった者たちへ｣も思い出した。
有村架純の役どころは保護司。
保護司と言うのは人生経験豊かな年配の人がするものだと思っていたので、コンビニバイトの女の子が保護司だということにまず違和感があった。
誰でも希望すればなれるものなのかな？
身分は非常勤の国家公務員で無給のボランティアだということ。
そうだとしたら、保護司を目指す若い女の子がいるというだけで、その志は素晴らしい。
元受刑者の更生に寄り添う仕事なんて、余程の理由や決心がないとできないと思うから。
バイトもそこそこに真剣に保護司と言う仕事に向き合っているのが、有村架純演じる阿川佳代。
森田剛はこういう役者さんになったんですね。
V6の時はあんまり目立ってなかったような気がするけど、宮沢りえさんと結婚して、一歩前に出てきた感じですね[E:#x2728]
奥さんの助言ありきなのかなあ？
いい感じです。
森田剛の弟役の若葉竜也さんはかなりインパクトある役者さんです。
幼い頃、3つぐらいの歳の差兄弟のように見えた割に現在は10ぐらいの歳の差に見えてしまいましたが･･･
実年齢がそれぐらいの差のようなので仕方ないか～。
有村架純の幼馴染みにして刑事役という磯村勇人くん。
｢ヤクザと家族｣でやんちゃでカッコいい若手が出てきたな[E:#x1F4A1]と思っていたら、もう大活躍！
目が魅力的な個性派ですね。
保護司の架純ちゃんを｢先生｣ではなく｢佳代ちゃん｣と呼ぶ石橋静河さんもイメージチェンジで素敵でした。
美しい女優さんです。大好き[E:#x2728]
｢佳代ちゃんは弱いからいいんだよ｣と言った彼女の言葉が響きました。
自分たちを酷い目に合わせた奴らへの復讐劇。
5番目の標的になった人のことだけは、
どうして彼女なのかが私には理解できませんでした。
憎い父親（リリー・フランキー）を助けた人だったから？
それだけの理由？
１番目から4番目までは確かに憎むべき相手だったかもしれないけど、
5番目のこの人は･･･？謎が残ってスッキリしない～。
軽く観に行ったつもりが心にいっぱい爪痕を残してくれた作品でした。
私的には若葉竜也さんと石橋静河さんに拍手～。
でもね、希望のない映画は本当は見たくない。
こういう作品を作る意味って何なんだろう･･･？
★★★★