与那国島(映画の中では志木那島)の大自然に心洗われました[E:#x2728]
そして、やっぱりコトー先生は素敵でした[E:#x2728]
島の大平原を、サトウキビ畑を、自転車で診療に向かうコトー先生。
今では自転車にも電動バッテリーが乗っています。
これが16年という年月を表しているのでしょう。
髪も真っ白になったコトー先生が、今やっとパパになる・・・。
あれ?今、何歳なの?と頭をよぎりました・・・。
吉岡秀隆さん、52歳なんですね。
16年前と変わらなく見える柴咲コウさんも41歳。
作品の中では何歳ぐらいの設定なんでしょうね。
ただ取り巻く個性派キャストの皆さんの「昔のまま」っぷりはさすがでした。
何と言っても泉谷しげる。
何と言っても時任三郎。
何と言っても小林薫。
筧利夫も、大森南朋も、大塚寧々も朝加真由美さんも本当に素敵に昔と変わらずでした。
今回は高橋海人くんや生田絵梨花さんや神木隆之介くんが新たに加わりいい色を添えていましたね。
そして、この映画のためだけに役者に復帰したというドラマの中心を担うタケヒロ役の富岡涼さんは、まっすぐな視線が素敵な優しい青年を熱演していました。
16年前、医者を目指すために中学校で東京に巣立ったタケヒロくん。
ところが・・・。
このキャスト陣が作り出す空気感こそが、このドラマの素晴らしさなんですよね。
観る方はもちろんですが、制作キャストの皆さんも懐かしさでいっぱいだったことでしょう。
それが伝わってきました。
中盤以降、これでもか、これでもかというほど大変な事態が訪れます。
いくらなんでもこんなことあり得ない~。
と思ってしまいました。
これは脚本的にやりすぎなんじゃないでしょうか。
これはただの映画なんですよ、と言ってしまっているようなもんじゃないのか。
コトー先生がベッドで眠る奥さんの横で意識がなくなり、一つの物語が終わったかのように思えます。
海から吹いてきた風がコトー診療所の窓から吹き込むところから始まるエピローグ。
この仕掛けが粋で素晴らしかったですね。
たくさんの溢れる笑顔、歩き出す赤ちゃん、島に残った若きドクター、
そして、最後に診療所のいつもの椅子で赤ちゃんを抱き上げるコトー先生。
タケヒロくんは、もう一度医者への道を歩み始める。
吹き込んできた風はコトー先生の魂であったのかもしれません。
これは現実なのか、こうあったらよかったという夢なのか・・・。
私はもちろん本当であって欲しいと願いました。
全編に与那国(映画の中では志木那島)の風が感じられるカメラワークが本当に素敵でした。
海の青さも。
あ~、与那国島に行ってみたい。
★★★★