S様のご支援による小型井戸が完成しました。

カンボジアの建設会社 KHJ Constructionsから届いた写真と報告書の内容です。

 

 

カンボジア井戸支援報告書(ルムチェック村)

 

住所 カンボジア王国シェムリアップ州バンテッスレイ郡ルムチョック村

https://www.google.com.kh/maps/@13.5155472,103.9911106,96m/data=!3m1!1e3?hl=ja

 

ビデオyoutubeリンク

https://youtu.be/9v9uFlYF3Mw

 

ルムチェック村のプーンさん宅に小型井戸が完成しました。

水量水質とも良好で現地の皆さまの生活で大活躍しております。

 

プーンさん(茶緑の服の女性)より

 

『井戸はとても良いです。

とても簡単に水を使う事が出来るし、水は綺麗だし、完璧です。

 

水浴びを綺麗な水で好きなだけ使えるのがうれしいです。

仕事や学校から家に帰って水を浴びれば涼しいし衛生的です。

日本の人にとても感謝しています。』

 

パットさん(水色のシャツの女の子)より

 

『井戸はとても良いです。

水汲みをしなくて良くなったし、水が無臭で良いです。

Sさんに感謝しています。』

 

 

 

 

 

写真の通り、井戸には現地の人によって手作りの屋根が作られようとしています。

洗濯ものなどする時に直射日光があたり暑いからです。

おそらくこれから屋根がヤシの葉かビニールで作られると思われます。

 

 

 

 

この井戸の寄贈によって現地の生活が向上し、その向上を人々が理解しておりますので、大切に使って貰えると考えております。

 

この度は井戸をご寄贈頂き誠にありがとうございました。

 


                                      KHJ Constructions Ltd

 

井戸の建設地ルムチェック村の様子です。

(井戸建設前の様子です)

 

※カンボジアKHJより届きました候補地報告の内容を記載しています。

 

井戸候補地は2軒の民家です。

 

アンコールワットで有名なシェムリアップの街から40㎞、車で約1時間の場所になり、人里から300m森に入った中にあります。

 

地域の小学校の校長先生から、貧しくて井戸がない家庭だから助けてあげて欲しいと紹介をされました。

 

両方の世帯とも雇われ農家です。

 

農業の仕事が無い時は、魚を捕ったり内職で細工したものを売ったり、日雇いのアルバイト(建設作業や物売りなど)をしています。

 

どのくらいの収入があるのかと聞きましたが、数字に弱く自信がなさそうにしておられ、実際のところよくわからないという事であります。

 

 



二軒の共通の炊事場にて 茶色い服がプーンさん、黒い服がプーさん

 

お二人とも学校に通わなかったそうで字の読み書きができないそうです。

 

文盲の大きなデメリットとして、工場や市場などでは働けませんし、悪い人に騙されやすい、論理的に話が出来にくいという事だと思います。

 

この地方は内戦の影響を大きく受けていますので字が読めない大人は多いです。子供は学校に行けていますのでご安心ください。

 

左の写真の木のかたまりは、森から木を探してきて干しています。用途は家の修理に使ったり薪にして燃やします。

 

●1軒目

夫 レオ・チャン42歳

妻 ピン・プーン38歳

子 ポ・テャスマイ17歳 男

子 ポ・スダイモン15歳 女 中学2年

子 ポ・パット12歳 女 小学6年

子 ポ・ビチョイ8歳 男 小学2年

子 ポ・ビチェット5歳 男

 

家の中を見せてもらうと、収穫された米でいっぱいでした。

そのため、子供たちは外にハンモックを吊るして寝たり、隣のプーさんの家で寝させて貰っています。

ハンモックは、雨と蚊の対策が出来ていれば割と快適に眠ることができます。

 

家の裏には水牛の親子を飼っていました。トラクターの代わりに水牛を使います。

大きな水牛は一頭800~1000ドルで売ることができますので、大事な財産であると言えます。

 

 

 

●2軒目

夫 ポーン22歳

妻 プー30歳

 

カンボジアでは珍しい姉さん女房の夫婦の家庭でまだ子供はありません。

家の中には魚捕りの道具がたくさんありました。道具は自作で裏の沼で魚を捕るのに使ったり、市場で売ったりします。

 

両方の家庭とも家は完全手作りです。

バケツはペンキの容器を使っています。無料で貰えるような物に思えますが、これでもカンボジアでは価値のあるもので買わなければなりません。

 

 

 

ポ・パットちゃんが水を汲んでいます。

家から300メートルぐらい離れた場所にあります。

洗濯と水浴びは、一応場所を分けているそうです。

 

水を汲んでいるところを写真に撮りたいというと、恥ずかしいから嫌だと言われましたが、しぶしぶ協力して貰いました。貧乏だという事は人には知られたくなかった様です。

 

 

 

 

候補地までの道のりです。

水牛の大群が草を食べながら移動しています。

もちろん水を汲んでいる沼にも入っていると思われます。

候補地の家庭で飼っているのは大人1頭、子供1頭です。

 

 

 

 

ハンモックです。

今は、乾季で半年間雨が降らないので、快適に寝る事ができます。

 

 

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カンボジアの貧しい村では、水汲み作業はおもに子供達の仕事になります。

 

田舎の子供達は、学校に行く以外の時間は、家の仕事を手伝います。

 

貧しい家では、学校よりも家の仕事や手伝いを優先する家庭もまだまだ多いようです。

 

井戸ができたことで、子供達は水汲み作業から解放され、勉強や遊びに時間が使えるようになりました。

 

井戸ができることで、作物も育てることができ、収入源の拡大にもつながります。

 

これから長年に渡り、村の人達の生活を支えることになります。

 

S様、貴重なご支援を本当にありがとうございます。

 

 

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