Y様のご支援による小型井戸が完成しました。
カンボジアの建設会社 KHJ Constructionsから届いた写真と報告書の内容です。
スクン村ルーンさん宅の井戸が完成いたしました。
水量、水質ともに良好で毎日活躍しております。
使用用途は生活すべての水(炊事、洗濯、水浴び、トイレの後のお尻洗いなど)や家庭菜園の野菜に水をあげたりに使用しているそうです。
緑色のトタンの壁は住人で作りました。水浴びをするときに裸になる為の目隠しです。
ルーンさんの奥さんのホーイさんより
『本当にありがとうございます。水を買ったり川から汲んでくるのは大変だし節約しながら使っていましたが、今は綺麗な水を自由に使えて凄く楽です。以前は水浴びを3日に一回ぐらい川でしていましたが、今は毎日できます。とても幸せです。日本の寄贈者の方の御健康と御活躍をお祈りいたします。』
写真でホーイさんは顔を隠していますが、日本に写真を送るという事がとても恥ずかしかったようです。
カンボジアの田舎の人は猛烈に恥ずかしがり屋の人が多いです。
写真撮影した日も家にはルーンさんの妻ホーイさんと子供たちしかおりませんでした。
井戸掘りの機材と資材を搬入している写真ですが、道が細くかなり困難でした。
井戸掘り自体は特に問題なくスムーズだったそうです。
下のリンクから現地のビデオをご覧いただけます。
井戸をご寄贈頂き誠にありがとうございました。
Y様の支援のお陰でこの3世帯の家族の衛生状態、幸福度が向上しております。
誠にありがとうございました。
KHJ Constructions Ltd
井戸建設地の村の様子です。
スクン村の3世帯の家族で使用されることになります。
■1世帯目
バン・ルーン夫48才 砕石場勤務 月給100ドル
マウ・ホーイ妻42才 市場でデザートなどを売る
ルーン・ヒン長女18才 物売りや建設、畑仕事などいろいろなアルバイトをしている。
ルーン・リナ次女16才 同上
ルーン・ラユ長男11才 小学生
ルーン・リワ三女10才 小学生
ルーン・ラーユ次男8才
ルーン・ブンナ三男5才
■2世帯目(下の写真手前の家)
チア・チョーン23才 畑仕事の労働者 (自分の畑ではない)
ピアップ・シーヌーン21才 畑仕事の労働者
3才の娘1人
■3世帯目(下の写真奥の家)
チア・ネット夫20才 畑仕事の労働者、2世帯目のチア・チョーンさんと兄弟
チュレ・ソワン妻16才 畑仕事の労働者
今は雨季で農業のシーズンです。
マウホーイさんが子供全員の面倒を見ています。
その他の大人は農業の仕事に行っていました。
農業の仕事は地主ではなく、日雇いです。
ただやはり日雇いで安定しませんので、仕事に呼んでもらえる時は基本全部引き受けるそうです。
手前の家は、縁側を作成中です。
木材の調達から加工組立を全部自作で行っています。
カンボジアでは日中は壁があると風通しがよくないので、あまり家に入る人は少なく、縁側のようなところで休むことが多いように思います。
■1世帯目 家の中の様子
蚊帳が張られています。
マラリア、デング熱などあるのと、
単純に快適さを求めるため重要です。
バッテリーは屋根の上のソーラーパネルで充電します。
主に夜の照明、扇風機、携帯の充電などに使います。
電柱電線の通っていない地域では、ソーラーパネルか業者が発電機を使って車両用バッテリーを充電するのが一般的です。
■2世帯目 家の中の様子
見ての通り、毛布と鍋、すり鉢ぐらいしか物がありません。
このタイプの家は、通気性は良いのですが、雨が入りやすいのと夜寒いのが欠点です。
特に1月は強烈に寒く感じます。
水汲みのバケツ、水タンクです。
基本は各家庭ごと3㎞離れた業者から買っています。タンク5個で約1ドルかかるそうです。
ーーーーーーーーーーー
カンボジアの過疎の村のにゆくと、写真のような家で生活している村人達の様子を目にします。
水もなく地質も良くないので、自給自足もままならない状況です。
日雇いで僅かな稼ぎで生活しており、子供達が大きくなると出稼ぎにいき、家族の生活を支えるケースが多いです。
井戸ができることで、作物を育てることができるようになり、水を買わずに済むようになります。
子供達も学校に行けるようになり、勉強することで、将来就く仕事も変わるはずなのです。
Y様、貴重なご支援を本当にありがとうございます。