子供達全員にプレゼントを配り終えた後、お坊さんから、お礼の言葉を頂きました。(かなり修業を積まれた坊さんだと伺いました)

子供達や親達ももちろんですが、お坊さん達が、何より今回の学校建設を喜んで下さっていました。

MAT小学校の敷地は、お寺の敷地でもあり、学校の隣には、お坊さん達の住んでいるお寺があります。

カンボジアは仏教国ですので、お寺やお坊さんに対する、村の人達からの信頼は非常に厚く、交流も深いのです。

学校の隣にお寺があり、教育熱心なお坊さんが子供達を守り、これからきちんと学校の運営をしてゆくことを約束してくださり、私達も安心することができました。

お坊さんの生活には、厳しい戒律があり、食事は1日1回。午前11時までにすませなければならないのだそうです。

落成式で、最初の儀式が済んだら帰ってもよいところを、食事に間に合う、ぎりぎりの時間まで式に参列し、私達のスピーチにも熱心に耳を傾けて下さっていました。

落成式当日、私達の為に、お寺のお手洗いをピカピカに磨いて下さっていました。お手洗い自体は簡素なものですが、とても綺麗で清潔でした。

私達が気持ちよくお手洗いが使えるようにと、その心遣いを聞き、とても有難い気持ちになりました。

そして最後に、そのお坊さんがお礼にと御祈願をして下さいました。

はじめに支援してくださった皆さんの、健康と幸せをお祈りして下さいました。

その後、お守りを授けて下さいました。

カンボジアでは、お守りとして、赤い毛糸を編んだ紐を腕に巻きます。

これまでも、カンボジアのお寺などで、お坊さんから同様のお守りを授かった事はあるのですが、その場でお経を唱えながら、糸を編んで下さり、授けていただいたのは、今回が初めてでした。

これが、その時の様子です。



日本の支援者の方にもお伝え下さいと、お礼の言葉をいただきました。



◆お坊さんからのメッセージをまとめた内容です。

このような素晴らしい小学校を支援して下さり本当にありがとうございました。

私は死ぬまでこの村にいますので、この小学校を守ります。

これから子供達がこの学校で勉強を頑張ることを約束します。

この村では、カンボジアの子供達もチャム族の子供達も差別なく、みな仲良く勉強しています。

これまでは、子供達は地面の上に座って勉強していました。雨の日は勉強することができませんでした。

子供達は新しい校舎で勉強が出来ることが嬉しくて、いつも校舎の壁を撫でていました。

これまでは、授業が終わるとみんなすぐに家に帰っていましたが、新しい校舎が出来てからは、みんな嬉しくて、中々家に帰らず、みな学校に残って遊んでいます。

支援者の方のスピーチを聞きながら、日本の皆さんが子供達が、立派な大人に成長できるよう応援して下さっている事が、とても伝わってきました。それは私にとっても全く同じ思いです。

カンボジアの教育水準は他の国に比べると、まだまだとても低いですが、これから子供達の学力が上がるように努め、将来的にはこの学校で、小学校だけではなく、中学校レベルの教育が受けらえるようにしたいというのが私の望みです。

是非またこの村に来て下さい。日本人の支援者の皆様の健康と幸せを祈っています。