教室の中の様子です。

真っ白な壁がとても綺麗です。新しい机もきれいに並べられています。

壁に貼られているのは、勉強に関する事や、衛生面での注意、学校での決まり事などがイラストで描かれたものです。教科書などと一緒に、政府から支給されたものだそうです。



今回のMAT小学校には、実は様々な工夫が凝らされています。KHJのシンホン社長から、色々お話を伺いました。

写真では少しわかりづらいのですが、床にはタイルが貼られています。使い込んでゆくことで、タイルが磨かれて艶が出てくるのだそうです。さらに耐久性もあり、従来の床よりも綺麗に使い続けることができるとの事でした。




教室の天井を見ると下の写真のようになっています。

このような透かし窓にすることで、教室が明るくなる上に、風通しもよく、快適な環境で勉強することができます。

私達が落成式に訪れた日も、早朝から外の日差しが強く、めちゃくちゃ暑かったのですが、教室の中に入ると、よい風が入ってきて、ひんやりと涼しく、とても気持ちいいのです。教室に熱がこもらないように、工夫が凝らされているのだそうです。

子供達が快適に勉強できるよう、そしてできるだけ長く校舎が使えるよう、常に改良を重ねているとのことでした。





学校ができる前の教育施設の様子を確かめたくて、落成式まで壊さずにおいて頂くよう、お願いしていました。

KHJから送られてくる報告書の写真では、施設の様子について何度も見ていましたが、実際に実物を見てみると、今までよくこんな場所で勉強を続けて来れたなと、あらためて思いました。



雨が降ると休講になり、授業が捗らないという話も聞いていましたが、確かに、雨風しのげないこの場所では中々授業も進まないのも頷けます。

また雨の降らない乾季には、朝から強い日差しが照り続けます。

約100人もの子供達が、これまでこの場所で、3交代制で勉強をしていたのです。







こちらが今回建設させて頂いた校舎です。







学校ができた事で生徒の数も、100人から200人に増えました。

通常カンボジアでは、朝昼二交代制で授業が行われています。

今回、5教室の校舎を建設することができましたので、約300~400人の生徒達が、こちらの校舎で勉強できることになります。

新しく小学校が出来た事で近隣の村からも、これからさらに沢山の子供達が転校してくるのだそうです。

また、子供が学校に通うために近隣の村から引っ越してくる家族が増えるだろうとの事でした。

今は村自体の人口も少ないのですが、これから村の人口も増えることになり、村自体が発展してゆくのです。

学校ができるということは、子供達に勉強が出来る環境が整うだけでなく、村や州の発展にも大きく貢献できるのです。

それだけに村長さんや、州長さんの期待も大きく、これからの村や州の活性化にも、大変大きな力になるというお話も伺いました。