国歌斉唱の後は、関係者のスピーチとなりました。

村長、郡長、のスピーチの後、私達日本人支援者のスピーチとなりました。

通訳の方が私達のスピーチをクメール語に訳しながら、参列者の皆さんに伝えてくれました。













今回参加して下さった支援者の方は、皆それぞれ、立場も境遇も違います。

だからこそ、それぞれの立場からのいろいろな想いを、カンボジアの子供達や村の人達に伝える事ができたのではないかと思います。

おひとりお一人の、一言一言が、とても心のこもった、本当に素敵なスピーチでした。

村の人達もみんな、とても熱心に、私達のスピーチを聞いてくれました。

通訳の方が、私達の言葉をクメール語に訳しながら伝えていると、途中、何度も何度も拍手が沸き起こりました。

カンボジアの村の人達にとっても、遠い日本から、沢山の人達が自分達を支援し、応援してくれているということは、どれほど心強いことかと思います。


まだ小さな生徒達も一生懸命聞いています。




こちらは付近の市町村から集まった、ボーイスカウト、ガールスカウトの子供達です。




こちらに並んでいるのは、先生達です。




子供達のおじいちゃん、おばあちゃんでしょうか。




今回、仕事の都合や、体調の問題などから、どうしても参列出来なかった3名の支援者の方からメッセージをお預かりしていましたので、私の方で代読させて頂きました。

そして、MAT小学校に支援して下さった117名の方に代わって、村の人達にメッセージを届けさせて頂きました。




私達のスピーチの後は、MAT小学校の生徒代表のスピーチです。





◇MAT小学校生徒代表のスピーチ◇


こんなに立派な校舎ができたこと、落成式に参加出来た事をとても嬉しく思います。
この校舎は日本人の皆様の支援によって建設されました。
今までこの村には、こんなに立派な校舎はありませんでした。
これから一生懸命勉強します。
これから両親と先生のいうことをよく聞いて頑張ります。
学校の校則を守ります。
いい子、良い生徒、友達と仲良く、勉強をがんばります。
この素晴らしい綺麗な校舎を、大切に使うことを約束します。
カンボジアと日本の友好がこれからも続きますように。
最後にカンボジアのすべての子供に代わって日本の皆様に感謝します。
大切なお金を支援して下さって、学校を建てて下さってありがとうございました。
皆様の健康と幸せをお祈りします。
ありがとうございます。



生徒代表のスピーチの後、
KHJ代表のシンホン社長、大臣のスピーチへと続きました。




シンホン社長は、14歳の時にお母さんが病気で亡くなられ、16歳の時に内戦でお父さんを亡くされました。

その後、5人兄弟の長男として兄弟を養うために、高校に通いながら自宅で英語塾を開いたり、川で魚を取って生計を立てて来られました。

兄弟を養う為には、海外留学しか道はないと、必死で勉強を続けられたのだそうです。その結果、日本への国費留学が認められ、日本の大学を卒業されました。

卒業後、在日カンボジア大使館で大使館秘書を務められ、約12年間日本で過ごした後、カンボジアに帰国し起業されました。

学生時代は、居酒屋でアルバイトをしながら、兄弟達に仕送りを続けていたのだそうです。

今の自分があるのは教育のおかげであると、だからこそ子供達にも、自分で自分の未来を切り開くために勉強を頑張って欲しいと、お話されていました。


最後は、大臣のスピーチです。



私達のスピーチの最中、大臣はずっとメモをとっておられました。

後で伺ったのですが、大臣はスピーチの中で、私たち一人一人のスピーチについて、感想を述べたり、言葉を添えながら、村の人達が理解しやすいように伝えて下さっていたようです。

また村人達の多くは読み書きが出来ないため、貧しい村では、契約書に目を通さず、安易に土地の売買に応じて、騙されてしまうことが多いのだそうです。そのような事がないように、注意を呼びかけたりもしておられました。

また現在、アセアン諸国では、パスポートがあればどの国でも自由に仕事ができるそうです。

「頑張って勉強すれば、これから幾らでもチャンスが広がります。逆に勉強しないと近隣国に追い抜かされてしまいます。だから皆さん頑張って勉強をして下さい」と、そんな話をされていたと聞きました。


これからの平和を守るためにも、カンボジアの発展の為にも、教育が何より一番大切であること、そのためにも子供達にしっかりと学校に通わせて欲しい。とも話されていたそうです。