子供達と別れた後、水祭りの会場に向かいました。

水祭りはカンボジア最大の年中行事で、豊かな大河の恵みに感謝するためのお祭りです。11月の満月の前後3日に渡って開催されます。

今年は11月5~7日の開催で、私達がカンボジアを訪れた日とちょうど重なっていました。

祭りのメインイベントはボートレースです。

カンボジア全土から地区予選を勝ち抜いてきたチームが、水祭り当日の決勝戦でタイムを競います。

日本でいうと、選抜高校野球のイメージに近いかもしれません。

当日のレースには、カンボジア国王や政府高官も観戦に訪れます。優勝チームには、国王から直接、賞金や賞品が手渡されます。

国をあげてのお祭りということで、全国各地から人が集まってきます。

そのため交通渋滞がすさまじく、ボートレースの会場までどうやって向かうか、KHJのスタッフの方もかなり頭を悩ませていました。

会場付近の道路は、車が入れないよう封鎖されています。

当初は車が入れるところまでは車で行き、そこから3~4キロ歩いてレース会場に向かうという予定でした。

付近はレース観戦に集まった人たちで、どこもこのように混雑しています。




また日本人観光客となれば、スリの恰好の標的になってしまう可能性があります。

スタッフの方からは、「貴重品は一切持たずに、できればカバンも持たずに手ぶらで行くようにしてください」と言われていました。


そういった話を聞いたり、街中の混雑ぶりをみていると、トラブルに遭わないかと不安がありましたが、KHJのシンホン社長が話をつけて下さり、特別に政府関係者の車両扱いとして、会場近くまで車で行けることになりました。


さらに日本人支援者が来るからと大臣にお願いして、私達の為に政府の外国人招待客専用の席を準備して下さっていました。

少しぼやけていますが、特別招待客用のチケットです。





こちらが、招待客の特別席です。





中はこのような感じでした。





中から外の様子を見ると、沢山の人達が観戦している様子が見えます。






ボートレースの様子です。




奥に見える黄色い屋根のテントの下では、カンボジアの国王や、政府の高官達が観戦されていました。




こちらは、カンボジア国王の肖像画です。周りには電飾が沢山装飾されていて、夜になるとライトアップされます。





水祭りの期間中は、川に電飾船が浮かべられたり、花火が上がったり、野外ライブが行われたりと、さまざまなイベントが開催されます。

一年に1度しか開催されない水祭りの時期に、落成式が重なったおかげで、とても貴重な体験をすることができました。

しかも、カンボジア国王の隣の招待席で観戦できるとは、通常では考えられないような体験をさせて頂く事ができました。