F様よりご支援頂いた井戸の完成報告書です。




村人のからのメッセージです。

 チャンチィアンさん

私たちの家族は3人です。妻と赤ちゃんがいます。生まれたばかりの子どものために仕事などに精を出さなければなりませんが、どんな仕事をするときでも飲み物の心配がありました。

普段は農家の仕事と時間があるときには、ジャガイモを売って生活をしています。特に畑仕事は沢山汗をかくので、水を飲まなければ倒れる心配もありました。

そのため以前は20分以上時間を掛けて、水汲みに向かっていました。水汲みは夫婦で時間がある方が向かうので、妻も水汲みは大変でしたと言っていました。

今は井戸が出来たので、10分も掛からず水汲みに向かうことが出来るようになり、毎日3回以上水汲みに向かいます。飲み水だけではなく、料理などにも沢山水が使えるようになったので、生活が本当に良くなったと思います。どうもありがとうございます。

 ポン・ポリンさん

私の家族は4人います。元気な子どもの世話は大変でもありますが、彼らの笑顔が私に活力をくれます。

私たちも他の家族同様に、生活は苦しいですが、家族のために水を購入することが何回かありました。子どもや妻には安全な水を飲んで欲しいので、売店で購入しました。

私は農作業をしながら、市場でパンを購入して、自転車で販売します。パンを売るために朝早起きするので、前の日に井戸へ水汲みに向かって、家族で使う水を用意しなくてはなりませんでした。

今ではパンを売る前の少しの時間を利用して、水を手に入れることができるので生活が楽になりました。どうもありがとうございます。

郡長からの言葉

以前は井戸がなく、この村の人々はため池を使っていました。そのため体調を悪くする村人も多く、私たちも頭を悩ませていました。

村のお祭りの時には水を大量に使用しますが、乾季の時期に開催するので、村人たちはお金を出し合って水を毎回購入していました。普通に水を購入した場合、1本500リエル(日本円で15円前後)ですが、それでも村人たちの生活を圧迫していました。

そのため飲み物や食べ物のために水を使うことはあっても、水浴びや手洗いのために水を使うことが出来ないことも多く、生活がとても不自由でしたが、現在では井戸が出来たので、みんな衛生的にすごせるようになりました。

日本の支援者の皆様のお陰で私たちの生活は変わりました。本当にありがとうございます。皆様の長寿と健康を祈っています。

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いよいよ11月に入り、カンボジアでは乾季をむかえます。
これから約半年間、ほとんど雨が降らなくなります。

KHJの調査報告書によると、こちらの村では乾季に入ると、村人達は約2キロ先にある井戸まで、毎日水汲みに出掛けていたそうです。

その井戸も水量が豊富でないために、十分な水を確保することができず、村では日々深刻な水不足に悩まされていたとの事でした。

雨季には近くの溜め井戸から水を汲みますが、大量の雨と一緒に土が入りこんでしまう為、水は常に濁っており、さらに虫が発生により、病気になる人が絶えなかったようです。

カンボジアは一年を通して、日本の真夏のような気候です。その環境で、満足に水が飲めない使えない生活というのは、日本で生活しているとなかなか想像ができません。

人間が生きていく為に、水はなくてはならないものです。それさえも、満足に使えないような環境で生きている人達が、カンボジアの村ではまだまだ本当に沢山いるのです。

村の人達にとって、建設された井戸はどれだけ大きな恵みになっていることかと思います。

F様、井戸をご支援下さり、本当にありがとうございました。


明日4日より落成式の為、カンボジアに行って参ります。

久しぶりのカンボジアですが、村の現状についても、話を聞いてきたいと思っています。