A様にご支援頂いた大型井戸の完成報告書です。

今回ご支援頂いたのは、シェムリアップ州ソニコム郡ポペー区チョンハー村にある「スラエロボーング教育施設」です。

こちらの教育施設は、小学校建設支援の候補地としてあがっていた場所の一つです。

残念ながら今回学校建設支援は出来ませんでしたが、A様のご支援により、大型井戸が建設されることになりました。






村人からの感謝のメッセージも届いています。

 ヤンテックさん
生活は厳しく、家族を養っていくことで精一杯でした。

子どもたちもいるので、水を毎日用意必要があり、以前は水汲みに1時間以上の時間を掛けていました。生活のことを考えると水を購入することができませんでした。

井戸が完成した現在、もう水に困ることはなくなりました。1日3回以上井戸を訪問して、洗濯などもしています。子どもたちも一緒に井戸に来て、水浴びなどをしています。どうもありがとうございます。

 アーン・エインさん
私たちは6人家族で、水の使用量がとても多く、苦労していました。子どもたちは勉強が終わった後、歩いて家まで戻ってくるので、彼らのためにも水汲みに沢山行かなければなりませんでした。私の家の場合は一回の水汲みは30分掛かりました。

今では井戸が完成したので、5分位で水汲みに向かうことが出来ます。1日私たちの家族は15回以上井戸を訪問しています。私は仕事が終わった後、喉の渇きを潤し、水浴びをすることが一番の楽しみとなっています。最近ではこれが日課となっています。どうもありがとうございます。

 ケァウさん
私の家族は妻と二人だけです。しかし、生活が苦しいのは村のみんなと一緒です。妻には生活で、苦労かけてしまっているので頭が上がりません。私たちは家事だけでなく、仕事も二人三脚で生活しています。

水を汲みに行くのに以前は30分前後掛かっていました。今の雨季の時期は簡単なため池を私が作り、その水を使って生活をしていました。ため池の中にはごみなども入ってしまうので、料理などで使用するときには必ず沸騰させてから使用しなくてはいけません。また乾季になれば、雨水がたまらないので使用できなくなる不安もありました。

今では、井戸が出来たので、毎日3回くらい水汲みに向かっています。これからの乾季にはもっと使うことが多くなります。どうもありがとうございます。

■先生の言葉
教育施設に村人が沢山来るようになったので、乾季から始まる授業は賑やかになることでしょう。子どもたちの親も授業を見学しながら、勉強してみようかなと言っています。

これからは子どもたちも勉強するときはいつでも水が手に入るようになるので、施設で勉強したいと言う人が増えることでしょう。

沢山の人に使われる井戸だから、村人たちと話して、故障することがあっても自分たちで修理して、長い間使えるように、みんなで協力しようと話しています。

井戸のご支援を頂いたので、私のがっばって子どもたちに授業を教えていきます。また村人と協力して、井戸と施設が長く続いていけるように頑張ります。どうもありがとうございます。

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■KHJの事前調査の報告によると、

□村人は全員で312名で、ほとんどの家族が稲作農業を仕事としています。

 村人はため池の水を生活の中で使いますが、この水を飲んだ人は体調不良を起こします。

 ため池までの距離は2Kmほどで、バケツやタンクを持ち、毎日水汲みに行きます。

 大人でもため池まで歩いていくと40分以上掛かり、管理人もいないので、池は淀んでいます。

 水汲みは子どもの仕事です。1日2回水汲みをします。

□朝、勉強の前に1回水汲みに向かい、お昼過ぎの勉強が終わった後、子どもたちがもう一度水汲みに向かいます。

 全体的な収入が低いため、安全な水500mlのペットボトル(2000リエル=50円)を毎日買い続けると生活費がなくなっていきます。

 村人1日の水の平均消費量は2ℓ前後で、飲料や料理、体を洗うために使います。

このような報告がありました。

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カンボジアでは11月から乾季を迎えますが、過ごしやすくなる半面、ほとんど雨が降らなくなります。

井戸のない貧しい村では、水不足がより深刻になる厳しい季節に入ります。

今回の支援により、312人の村人全員がこちらの井戸を使用できることになりました。

子供達は毎日の水汲みから解放されることで、勉強に集中することができ、村の人達の生活も大きく改善することになると思います。

A様、大きなご支援をありがとうございます。



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