A様にご支援頂いた大型井戸の完成報告書です。

今回ご支援頂いたのは、トボンクモム州オレンアウ郡ミエン区トゥモートムリエン村にある「ミエン保健センター」です。






村の人からの感謝の言葉も届いています。

井戸建設支援を頂いた住民から

■ ロンチュンさん

以前は水を得るのに20分以上歩き続けていました。水を取りに行くことが大変なときには、ペットボトルの水を買ったこともありまりたが、自分の家計の状態を考えると購入し続けることは難しく大変でした。

今では病院の近くに水があるので、数分で水を得ることができます。洗濯なども簡単にできるようになりました。どうもありがとうございます。

■ ワオンリィザーさん

私たちは3人で生活をしていますが、貧しく以前は水を得ることが本当に大変でした。緊急で水が必要になった時には、30分近い道のりを走って取りに行きました。それでも足りないときは雨水を溜めている家に水を借りに行きました。

今では井戸が出来たので、水汲みに10分も掛かりません。病院もあるので、家族の様子を先生たちに相談するようにもなりました。

今私たち家族は毎日7回位水汲みにやって来ます。沢山の水を使い、料理なども綺麗な水を使えるようになりました。どうもありがとうございます。

 パンニョッさん

私たちは8人家族です。15分前後で付近のため池へ水を取りに行っていました。しかし、水を飲んだ時に、お腹を壊す家族が多く、病院によく来ていました。生活も貧しいので、ペットボトルの水を購入することは難しく、お腹を壊し続けていても、ため池の水を飲み続けていました。

水がない時、皆苛立って喧嘩をすることもありました。あの時は家族同士の中も悪くなっていて大変でした。

今は近くに水があるので、水に困ることはありません。子どもたちが自主的に水を汲みに行くこともあるので、大体4回くらい水汲みに向かいます。本当にありがとうございます。


井戸建設支援を頂いた院長から

今病院には沢山の村人たちがやって来ます。その多くは水を利用したいという人がほとんどです。腹痛を訴える患者さんには井戸水を使用する様に伝えているので、最近はお腹を壊す人が少なくなりました。

職員たちは、患者さんを診察した後に手洗いなどが徹底できるようになったので、院内感染等も未然に防ぐことができるようになりました。患者さんだけでなく、職員たちを病気から守れるようになったので、安心して業務に取り組むことが出来るようになりました。

井戸があるので、日中、日差しが強いときには子どもたちが水浴びをして、涼むようになり、今まで以上に病院に沢山の人が来るようになりました。

井戸をいただいたことを活かして、沢山の人々を病気から救えるように今後も努力していきます。本当にありがとうございます。


====================================================

病気やケガで訪れる患者さんだけではなく、村の女性達は皆この病院で出産するそうです。そのため病院では毎日大量の水が必要となります。

しかし、もともと病院に設置されていた井戸はほとんど水が出なくなっており、一度水を汲みあげるのに3時間程かかっていたのだそうです。

村の人達が使える井戸水はほとんどなく、村全体が水不足に悩んでいたという話でした。

11月からカンボジアは乾季に入りますが、乾季になると雨がほとんど降らなくなります。

こういった村では、雨水を溜める為のカメが置かれている家も少なくありませんが、やがてそこに貯めた雨水がなくなると、水を購入できない貧しい
人達は池や川の水も飲み水にするのです。

そのため、貧しい村ではお腹を壊したり病気になる人が絶えないと聞いています。

特に幼い子供の場合には、命を落としてしまうことも少なくないそうです。

今回ご支援頂いた井戸によって、病院だけではなく、村全体の水不足が改善されることになります。

A様、大きなご支援を本当にありがとうございます。


カンボジア井戸建設支援に関する詳細はこちら です。