先日、映画「風立ちぬ」を観ました。


映画館の予告編の映像を見ていた位で、下調べもなく見たら、思っていた印象とは違いました。


戦前の時代風景や、ボロボロになったゼロ戦の前に立ちすくむ主人公の映像を見て、戦争をもっとリアルに扱った作品だと思っていました。


戦前戦後が舞台ですし、戦争という時代背景ではありましたが、戦争の悲惨さをわかりやすく訴えるものではなく、堀越二郎という主人公の人生を通して、その時代を生きた人の生き様、心の葛藤を、見ている方がそれぞれの感性から読み取るような、そんな映画だと感じました。


ですので、レビューを見ても、賛否両論がかなり飛び交っていました。

私としては、事前に、「風立ちぬ」の公式ホームページを読んで、少し下調べをしてから見た方が、もっと深く味わえたような気がしています。


映画を見終ったあと、大きな感動があったり、激しく感情が動いたわけではありませんでした。


しかし、映画を見て数日たった後も、映画の内容やシーンがふと心に浮かびます。後からじわじわくる感じなのです。映画を見た後に、様々な問題意識が浮かび上がり、映像の一場面が浮かんできたりしています。


主人公の声が、エヴァンゲリオンの庵野秀明氏が選ばれたいストーリーが面白かったです。



映像の中で表現されているひとつひとつ映像がとてもリアルでとても美しく、古き良き日本の風景や、その時代に生きる人達の息づかいが伝わってくるようでした。


この作品のこだわりを知り、問題意識を持った状態でもう一度見て見ると、また違った感動やイメージが湧いてくるような気がしています。