文庫本で3冊、約2000ページの長編小説でしたが、すっかりハマッてしまい、一気に読んでしまいました。



夜中から読み始め、気がつけば明け方になっていたり、セッションのない日に一日中読みふけってしまったりと、夢中になって読んでいました。


Heal the World ~カルマカウンセリング・カンボジア支援


内容紹介「BOOKデータベース」より


男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて“リン・シャンタラム”と名づけられた彼のまえに現れるのは奴隷市場、臓器銀行、血の組織“サプナ”―。数奇な体験をもとに綴り、全世界のバックパッカーと名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著、邦訳成る。

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この小説が、著者グレゴリー・ディヴィット・ロバーツの実話を元に書かれていることが衝撃なのと、実際に著者が体験したからこそ書ける、インドについて、スラムで生きる人々の考え方や生き方、そして、人間の極限状態における精神状態について、すべてがとても具体的で、とてもリアルで、とにかく引き込まれずにはいられませんでした。

この本を読んだ後に、著者がその後オーストラリアに戻り、刑期を済ませた後、本を完成させた事、また獄中で2度にわたり、物語の草稿を看守に奪われたという事実を知ると、何ともいえない様々な感情が込みあげてきます。

登場人物が多さもあまり気にならず読み進められたのは、ひとりひとりの人物が魅力的で、個性があり、その人物像を想像しながら読み進められる楽しさがあったからだと感じています。

過去に2度程訪れた事のあるインドの記憶をおもいだしながら、また、国は違いますが、カンボジアのスラムの人達、田舎に住む人達のイメージを照らし合わせながら読んでいました。

カンボジアに訪れた時、劣悪な環境の中で生活するスラムの人達、貧しい田舎で生活する人達、そこで生きる人達に出会った時に、日本人の私としては考えられないような、貧しさや厳しい環境なのだけれど、言葉で表現するのが難しいのですが、そこに何か癒されるような感覚を感じていました。

インドとカンボジアでは、もちろん状況や環境も違いますが、貧しくても、彼らは不幸ではないんだ。ということを、カンボジアに行って実感した気持ちが、この小説を読みながら、より深まったような感覚がありました。

どこまでが実話で、どこまでがフィクションなのかわかりませんが、戦争、孤独、貧困、飢餓、恐怖、暴力、痛み、裏切り、絶望など、人間が体験しうる(普通は中々ここまでの体験はないと思いますが)ネガティブな体験が全て表現されているのではないかと思うくらい、リンの身に降りかかる出来事はすざまじく、それらが著者がおそらく実際に体験したからこそ表現できる描写であり、読み続ける事が苦しくなった場面も多々ありますが、リンの痛みや苦悩を味わっているような、そんな気持ちになりながら、読んでいました。

また、リンが出会う様々な人達との人間関係のなかで、男性同士の友情や絆、そして大義というものに触れられたような気がします。

哲学的な対話や知的な対話、素敵な表現が沢山あって、付箋をはったり、しるしをつけながら読んでいましたが、とにかく読みだしたら止まらなくなり、つい先を急いで読んでしまいました。

今度はもう少しじっくりと、文章を対話の表現をもっと味わいながら、読み返してみたいと思っています。

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