- ああ正負の法則/PARCO出版
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以前購入していた本ですが、また読み返してみました。
美輪さんはまず、「みなさん常日頃から、自分の<正>と<負>を、自分自身でよく分析してみなさい。とおっしゃっています。
自分がとても辛い時には、つい<負>の方ばかりにフォーカスしてしまいます。
自分には、何も<正>がない。と思っていたとしても、本当は必ず負と同じだけの正があるはずなのです。
ただ、「負」の状態が強い時、それと同じだけの正があるということが、仮に、頭では理解できたとしても、実際には、「正」の部分を見たり感じたりする余裕は中々持てないのも事実なのだと思います。
本の中には、世間から見たら、とても羨ましいと思われるような立場の人達や、歴史上の人物、過去の著名人達を含めた、<正負>について、いろいろと具体例が挙げられています。
どんな正があると、どんな負があるのか、読み進めてゆくと、色々なるほどと思える内容ばかりでした。
そういえば少し前、過去の自分の人生の「幸福度」について、グラフに書きながら振り返ってみたことがありました。
これも「正負の法則」と言えると思いますが、
何かを得ると、何かを失う。
何かを失うと、何かを得る。
これを、交互に繰り返していることが、自分自身の人生を分析してみても、よくわかります。
何か大きな物を得た後に、同じ位大きな物を失っていたり、とても幸せだった時期の後には、とても不幸だと感じる出来事を体験したり、得たり失ったりを交互に体験しています。
カルマ的に考えるならば、
何かを得るために、失うカルマが発生する
何かを失うために、得るカルマが発生する
つまり、「失うカルマ」と「得るカルマ」はセットである。
そう考えることができます。
では、この体験の源はどこなのか?と考えてみると、
色々あるとは思いますが、根本になっているのは、やはり両親のカルマです。
両親が人生の中で、何かを得たり、何かを失ったりしてきた体験を、受け継いでいるということになります。
では、両親は誰から受け継いだのか?と考えると、そのまた両親です。
つまり、祖父母の代となりますが、それが戦時中だとすれば、家や家族や財産など、日本という国が、多くの物を失っている時代です。
逆に考えると、その時代に、多くの犠牲を払い、多くの物を失ってきたから、今の時代がとても豊かで沢山の物を得ることができているはずです。
今の時代はその恩恵を沢山受けながらも、「不理解感情」を前提に考えるならば、失ったカルマへの不理解があれば、そのカルマを体験することになります。
つまり私達が、得たり失ったりを繰り返し体験することが、両親や祖父母やそのまた上の世代の人達の気持ちを理解するプロセスであり、それが「生きる」ということなのだろうと思います。
そして、もしも今、何かを失っている(負)状態であるならば、過去は何かを得ている(正)はずであり、
それは、未来に何かを得る為に、今何かを失っている可能性がある。と考えることができるはずです。
また、今現在ある部分が、「負」であったとしても、ある部分では「正」であるはずなのです。
さらに、カルマを前提に考えるのであれば、今体験している「負」は、過去に両親や祖父母が体験した、「負」であり、そう考えると、それは逃れようがなかった出来事であり、体験することが決まっていた運命だったのかもしれない。と、そんな風に考えることもできるのだと思います。
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