昨日の続きです。

西原さんの本の中に、カンボジアのスモーキーマウンテンで

生活する子供達の様子について書かれていました。

首都プノンペンの郊外にスモーキーマウンテンと呼ばれている

場所があります。「ごみ山」のことなんですが、ここには

ありとあらゆる「ごみ」と呼ばれるものが一緒くたに

捨てられています。

ここでゴミの仕分けを仕事にしている子供達が沢山いるのです。

一日働いて賃金が5000リエル。現在のレートだと

日本円で100円位。本が書かれた時のレートで200円位

だそう。そこで働く幼い子供達は、自分の家族を支える為に

働いているのです。お父さんがアル中で仕事をしなかったり、

お母さんが病気だったり、兄弟や家族の為に仕事をして、

一日分の賃金が家族の一食分の食費で消えてしまいます・・・。

それでも仕事をしないとご飯が食べれないので、またゴミ山に

行く。それがそこで暮らす子供達の日常です。

当然、ゴミ山は、体に有毒なガスが沢山していますから、

そこで働くということは、自分の命を縮めるということです。

ですからカンボジアでは、幼い子供達が大きくなる前に

病気や栄養失調からたくさん命を落としています。


私がカンボジアに行く度に何度か訪れている

「バサックスラム」という所があります。

ここはプノンペン市内にありますが、首都プノンペンにも

このようなスラム地域がまだまだ沢山あります。

私が行った時は、こんな感じでした。

Heal the World ♪

Heal the World ♪


ここに住んでいる人達も、以前はゴミ山でゴミを拾う事を

仕事にしていました。現在はゴミ山の場所が移転した為、

工場や工事の仕事をしています。

それでも賃金は、工場や工事の仕事を一日して、10000~20000リエル。

日本円で、200円から400円位です。

この地域には、日本も含め、様々な国のNGOの支援が

入っているので、少しずつ状況は改善しているのだと

思いますが、それでも毎日生きていくのがやっと・・・

という生活には変わりありません。


女性は縫製工場、男性は工事現場の仕事が多いようですが、

読み書きが出来ないから、他の仕事につけない。

という理由が多いのだそうです。

そのような現状を考えると、やはり教育環境を整えることが

本当に大事だと思いますし、そういった貧しい地域に住む

子供達が、生きる為だけではなく、夢や希望が持てるような

そんな仕事が出来るような未来になれば・・・と思います。


日本がどれだけ不況であったとしても、

多くの選択肢や可能性があり、チャレンジできる環境が

あるということが、どれだけ素晴しいことなのか・・・

改めて考えさせられました。





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