みうらじゅんさんの「マイ仏教」

マイ仏教 (新潮新書)/みうらじゅん

¥714
Amazon.co.jp

住職を夢見ていた仏像少年だったという、

みうらじゅんさんの著書です。

独特な個性的な視点や、ご自身の経験から、仏教や仏像について

書かれているのですが、とても楽しく読むことができました。


本の中に書かれていた、ちょっと面白かった話ですが、

小学校の頃から仏像にグッと来ていたみうらじゅん少年は、

憧れの仏教中学に入学することになります。

小学校では、仏像の話ばかりしているじゅん少年と

友達との間に微妙な距離感がありましたが、

仏教系の学校に通えば、毎日クラスメートと

グッとくる仏像の話で盛り上がるに違いない。

とわくわくしていたのです。


想像していた通り、学園は3分の1はお寺の息子さんでした。

しかしその現実は・・・

学校は、いわゆる「ヤンキー学園」で荒れに荒れまくって

いたのです。

当時の不良の髪型は、リーゼントではなく、パンチパーマ

だったので、不良でも髪型は「大仏様」だったのですが・・・(笑)


実はこの状況、カルマの理論で考えてみると

なるほど、納得できるのです。

お寺の収入は、基本的に檀家さんやお参りされる方の

「お布施」でなりたっています。

檀家さん、参拝者は、「お布施」と引き換えに、

供養、厄払い、ご祈願などをして頂き、

神仏の「徳」を受け取るということになります。

つまり、お寺の住職さんには、多くの方の「お布施」

のカルマが流れてきます。


基本的に、お金を受け取るということは、

ネガティブなカルマを受け取るということですから、

お坊さんは、日々厳しい修行を重ね、沢山の徳を積み、

ネガティブなカルマにも対応できる環境を整えているわけです。

しかしその修行が足りない場合や、受け取るお金の

ネガティブがパワーが強い場合、それをお坊さん自身が

受けてしまうことになります。

お坊さんの家族は、さらに下位者になりますから、

そのネガティブなエネルギーが流れてきます。

ですから、家族の中で問題が起こる、病人が出る、

子供が荒れる・・・ということが起こりやすくなるのです。


さらに、本当はお寺を継ぎたくなかった、

本当はもっと自由に生きたかった、

父親のそんな気持ちの、「潜在理想」の影響も

あるのではないかと思います。


つまり、その仏教中学が「ヤンキー学園」だった。

というのも、何だか納得できるわけです。


他にも、仏教について、面白おかしく書かれていましたが、

中でも、地獄の紹介コーナーはかなり衝撃的でした。




お仕事ブログはこちらです。