TV番組「行列の出来る法律相談所」で、番組のメンバーが佐渡国際トライアスロンに出場している様子が放映されていました。

東野さん、のっちさん、菊池弁護士、安田美沙子さん、の4人が、非常に過酷だといわれている佐渡国際トライアスロンにチャレンジしていました。

ちょうど、村上春樹さんの、『走ることについて語るときに僕の語ること』

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)/村上 春樹

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を読んだ後だったということもあり、「走る」ということについて、自分の仕事や人生に置き換えて色々と考えていました。

おそらくそんな流れもあり、たまたまつけたこの番組に見入ってしまいました。

あくまでもTVの番組ですから、実際のところはどうなのかは分かりません。昔から、芸能人のこういったチャレンジ系の番組はよくよくあると思います。

正直、この番組の内容自体は、なんともコメントは出来ませんが…。

ですが、苦しくて顔をゆがめながら、意識朦朧としながらも足を止めず、ただゴールを目指すその姿に、ついつい目が離せなくなってしまいました。

私自身が実際に、マラソンやトライアスロンにチャレンジしたことはありませんから、一体、どんな気持ちで走っているのか?また、「走る」ということにどんな価値があるのか? 正直私にはわかりません。

実際に走っていない人間が、それについてとやかく言えるものでもないかとも思います。

しかし、「不可能なことにチャレンジし続ける姿」は、年齢、性別関係なく、人の心を動かすものだと思います。

チャレンジといっても、ただの自己満足のチャレンジから、社会の為に有益なチャレンジまで様々だと思います。また評価されるチャレンジから、評価されないチャレンジもあると思います。

多くの偉人といわれる人は、評価されるされないに関係なく、不可能といわれるチャレンジを、自己満足で続けてきた人のようにも思います。

そして、おそらく人間は、心のどこかで出来るならばそんなチャレンジをしたい。と思っているのではないかと思います。

だからそんな姿を見たときに、自分を投影してみたり、応援したくなったり、かっこいいと感じたりするのではないかと思います。

完走した、菊池弁護士の言葉がとても心に残りました。

37キロ地点、限界でこれ以上無理だと思った時に、北村弁護士が、
「みんな一緒なんだ!頑張れ!」
あの言葉で、最後まで走ることができました。とコメントされていました。

例えば、自分がしんどいとき、苦しいとき、「私だけがしんどい、私が一番しんどい」こう考えてしまうと、中々そのしんどさや苦しさから抜け出すことが難しいと思います。

しかし、「みんなしんどいんだ、みんな苦しいんだ」と考えることが出来たら、そのしんどさや苦しさを越えることが出来るかもしれないということだと思います。

スポーツの試合で、自分が滅茶苦茶苦しい時に、「相手も自分と同じ位滅茶苦茶苦しい」と考えると、その苦しみを越えやすくなり、勝負に勝てる可能性が高くなる。という話を聞いたことがあります。

過去、私も自分が苦しかった時、「なんで私ばっかりこんなに苦しまなくてはいけないんだろう」と考えていました。そして「自分が一番不幸で、一番苦しい」と考えていたとも思います。だから中々その状況から抜け出せなかったんだろうな・・・と今だから思います。

実際に、本当に苦しい時は、余裕もないですし、そんな風に感じてしまうものなのだとは思いますが、自分よりも苦しい立場の人がいるんだということを、リアルに考えることが出来れば、ほんの少しは和らぐのではないかとも思います。