前回のブログにダイヤモンドの山と書きましたが、

色々調べてみたら、カンボジアには、ジルコンの採掘がさかんな

ようですので、「ジルコン」なのかもしれません。

ただ、ジルコン鉱山のあるラタナキリ州ではないようですし、

正確にはわかりません・・・。


この日の出来事を思い返してみると、とても不思議な流れなんです。

この場所に行くことになったきっかけは、前日アンコールワットのお寺で

お坊さんに占いをしてもらった後、ガイドのリーマンが、

「お母さんが行くお寺のお坊さんは本当に凄いです」という話からでした。

そのお坊さんは、シアヌーク王の兄弟か親戚かに当たる人らしく、

色々と予言をしたり、病気を治したりすることが出来るらしく、

カンボジア全土から、そのお坊さんの所に沢山の人が集まってくるとのことでした。


リーマンに、「そのお坊さんに会いたいですか??」と言われたので、

「会いたい!!」と息巻いて答えました。

するとリーマンは、「だけどシェムリアップから、3~4時間離れているし、

今の車ではいけないから、もし行くならば、トラックをチャーターしなくてはいけないし、

お坊さんは、いつもそこにいる訳ではないので、まず明日会えるのかどうかを

確認してみます。 でも、本当に遠いし、道も悪いし、お金かかるし

本当に行きたいんですか??」と、半信半疑で聞き返しました。


「絶対行きたい!!」とテンションが上がっている私達。

「本当の本当に??」まだ、確認してくるリーマン。

「うん、本当!!」

「ちょっと参ったなぁ・・・」という表情で、色々確認をしてくれました。


数時間後、

「お寺に繋がる新しい道が出来たので、そのお祝いの儀式があって、

ちょうど明日、そのお坊さんがお寺に戻ってきます。カンボジア各地から、

沢山の人々やお坊さん達も、そのお祝いに集まります。中々ないことだから、

運がいいですね!! でも現地までの道のりは、ボロボロのトラックで

本当に大変だけど、行きますか??」 と、まだリーマンは確認をしてきます。

しかし、そんな話を聞いたらもう、「どんな大変でも行くしかない!!」

と行く気満々で答えたのでした。


結局、唯一のんびりする予定だった最終日は、朝の5時出発と、最も

ハードな一日になりました。ただ、その日でなければ、そこに行く事は

出来なかったし、その日でなければ、そのお寺でお坊さんには

会えなかったのです。


翌朝5時にホテルを出て、まずはバンで走ること2時間、さらに

ボロボロトラックに乗り換えて凸凹道を1時間半、ようやく現地に到着しました。


既に沢山のカンボジアの人達がその場所で、そのお坊さんを待っていました。

みんな2,3日車に乗って、遠路はるばるやってくるのだそうです。

そして、村人だけではなく、お坊さん達も、カンボジア全土から

集まっているようでした。みんな、ござ、ハンモック、食べ物などお泊り

グッズ持参で来ている人達が沢山いました。


Heal the World ♪


前回のブログでも書いたように、そこは、宝石の山に囲まれ、非常に見晴らしのよい

高台にあり、仏教の聖地と呼ぶのにふさわしい雄大で厳かな印象を

受けました。

Heal the World ♪


Heal the World ♪


到着すると、リーマンのお母さんもそこに来ていて、半年振りの再会が

できました。 お母さんはとても信心深い人で、そのお坊さんとも

親しい間柄で、とても信頼されているようでした。

午前10時頃に到着しましたが、どうやらお坊さんが来られるのが、

午後2時頃になるとのこと。 私達もカンボジアの人達に混じって、

昼寝をしたり、とうもろこしを食べながらお坊さんが来られるのを

ずっと待っていました。

とにかく日本人が普通来ることのない場所でもあり、皆、私達に

「何でここにいるの??」と興味深々で見つめています。

そして、とうもろこしをくれたり、暑いからこっちおいで。とおじいちゃんが

日陰を空けてくれたり、とても気を使ってくれるのでした。


2時にお坊さんが来る。と言ってもここはカンボジア。大丈夫かなぁと心配していると

1時半頃、そのお坊さんらしき人が現れました。

長老をイメージしていたら、思ったより全然若く、ビックリしました。

但し、年齢不詳。誰も知らないそうです。体格の良い、小柄な方

でしたが、眼光が鋭いのです。


お坊さんの周りに人が群がり始めると、リーマンが、「早くこっちに

来て~!!」と私達を呼びました。

人だかりがどんどん大きくなる中、リーマンの計らいもあり、

私達は最前列に座ることができました。


そして、リーマンがお坊さんに、「この人が、今年、カンボジアに小学校を

建設したいと言っていますが、出来ますか?」と私の事を聞いてくれました。

するとお坊さんが、私をジッと見つめながら、

「何月に作りたいの?」と聞かれたので、

とっさに、「9月に・・・」と答えると、

「今月、来月はダメね、9月以降だったら大丈夫」だと・・・。

占い??はこれで終わりだったのですが、更にリーマンが

「おまじないを書いてもらうので、1ドル札を出してください」

というので、財布の中から1ドル札を探しました。

そしてお札をお坊さんに差し出すと、そのお札をジッと見つめながら、

「このお札はダメね」と突っ返され・・・。

何でも、お札の番号に0が入っているお札は、ダメなのだそう。

探してみると、私の1ドル札には、全部0がかかれており、

Mさんのお札の1ドル札も全滅。

あぁ、ダメなのかしら・・・と思っていると、Yさんが、なんと有効な1ドル札を

3枚も持っていたのです!! Yさんのおかげで、

全員の分が書いてもらえることになりました。


さらにリーマンに、

「江見さん、今タイガーバーム持ってましたよね?それも出してください」

と言われ、あまりに背中と肩が痛くて、たまたま前日購入して、鞄に入れていた

タイガーバームをお坊さんに差出しました。


振り向くと、私達だけではなく、もの凄く沢山の人達が、

お札とタイガーバームをどんどん持って来ています。

きっとみんな、友達の分を沢山預かってきている様子があり、

もうそれぞれが、沢山のお札とタイガーバームを、お坊さんにどんどん

差し出してきます。

お坊さんの周りには、札束とタイガーバームが山積みです。


そのお坊さんの第一秘書?的な人が、お札にお経のような絵や文字を

書き始めました。 

Heal the World ♪



それはお札の一面が真っ黒になる位、とても緻密な

作業で、1枚仕上げるのに20~30分かかるのです。

「この札束全部に書いたら一体何時間?何日かかるの??」と気の遠く

なるような作業です。そして、書いてもらうのを待っていたら、

帰りの飛行機に間に合いそうにありません。

するとなんと、私達の1ドル札に一番にお経を書き始めてくれたのです。

さらに、タイガーバームにお線香をさしてお経をとなえるのですが、

沢山あるタイガーバームの中から、ちょうど真ん中にあった、

私のタイガーバームが、メインのお線香立てになっていたのです。

Heal the World ♪


そして、お経の書かれたお札に、丁寧にお経を唱えて下さった後

そのお札をお守りとして頂き、タイガーバームもパワー?をいれて

返してくれました。

これは、カンボジアの為に、もっと支援を頑張らなくては・・・と

思わずにはいれませんでした。


そして外に出ると、儀式の準備が着々と進められていました。

立派な祭壇が飾られ,

沢山の人々とお坊さんが集まっていました。

写真に写っているのが、そのお坊さんです。

Heal the World ♪


Heal the World ♪


Heal the World ♪



これが、この儀式で祝福されるこのお寺へ続く新しい道です。

Heal the World ♪



ちょうどこの場所に来た、Mちゃんは、4月から新しい土地で生活

することになっており、Yさんは、3月から新しい仕事が始まり、

私も、ちょうど新しい仕組みをスタートさせるタイミングでもありました。



そして、帰り際に、リーマンのお母さんから、プレゼントを頂きました。

お母さんがお坊さんから頂いたものを、3人それぞれにプレゼント

して下さいました。 その気持ちがとてもとても有り難く、

この感謝は、新たなカンボジアへの支援で返していきたいと強く思いました。


何か導かれたような最終日。全ての予定が時間ギリギリで、

上手く間に合いながら、進んでいきました。

流れが整うということは、こういう事なんだ。と実感できた気がします。


最後の締めくくりは、前日に食べて、とってもとっても美味しくで、

どうしても、最終日にもう一度食べたかったマダムサチコのマンゴーカキ氷。

こちらも閉店10分前にギリギリ間に合い、めでたく食べることが出来ました。


Heal the World ♪


最後の日にふさわしい、本当に本当に充実した一日を過ごすことが出来ました。

感謝がいっぱいの最終日となりました。