エゴン・シーレ展に行って来ました。〜全ての芸術家は詩人でなければならない〜 | 山根さちえ 透明水彩 〜人生に彩りと喜びを〜

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エゴン・シーレ展に行って来ました。

私が学生だった頃、もう25年以上も前でしょうか?
いや、30年近く?

展覧会がありましたが
その時は行かなかったのです。




周囲には、
シーレのファンはたくさんいたけれど、
私は怖くて、不気味で、退廃的なところが
好きになれませんでした。

同じ時代なら、断然、豪華絢爛の
クリムトの方が好きでした。

ただでさえ、
世の中には、自分の周囲にさえ
不安になるような出来事が
たくさんあるというのに、

なんでわざわざ、これ以上、
不安を掻き立てられるような絵を見るんだ?
という気持ちでしたが…。




今回出かけてみて、やっぱり、、何か
胸を掻きむしられるような展覧会でした。

28歳という若さで旅立ったということも。

でも何よりも

シーレの才能と魂の輝きが、
とても眩しく感じられました。





撮影OKの場所があります。

そこは風景画のコーナーで、人物画は

不可になっていました。


シーレといえば、人物画だとは思いますが

私は風景画の方が好きです。


特に、最初に掲載した枯れ木の絵は

昔から気になっていた作品です。


毎回毎回、巨匠と言われる人の展覧会を見て

思うのですが、


このように、一見、崩したような

写実的でない表現をしていても


デッサン力がとても高いということ。


本当のデッサン力というのは

何を描いても顕れているなあーと思います。


ここでは掲載していないけれど

やっぱり人物です。