口腔乾燥には口腔保湿剤 | 歯科衛生士ケアマネ【和歌山】表情筋で笑顔力UP /健口のお話し

歯科衛生士ケアマネ【和歌山】表情筋で笑顔力UP /健口のお話し

表情筋笑顔トレーナーで歯科衛生士ケアマネのサチです。
和歌山県在住、57歳。
人生100年時代。男性も女性も健康で、ずっと綺麗を口元から。
お口と全身の健康の関わりや
正しい表情筋を使って、『1日たった3分の一生使えるセルフ美容術』

笑顔表情筋協会認定インストラクターで

歯科衛生士・ケアマネージャーのサチです。


ケアマネージャーは研修が多い。

正直に言えば、

義務感から受講している。


地元の歯科衛生士会に所属し

定期的な勉強会や研修は、

学びたい気持ちが強い。


先週の日曜日に開催された、歯科衛生士会の勉強会。

ハイブリッドで行われ、

都合が合わず

オンデマンド受講を選択。




資料やサンプル。


今回のテーマは、

【口腔保湿剤の効果的な選び方について】


スプレータイプやリキッドタイプは

さっぱりした使用感で

周術期やガン治療中の患者さん、

軽度の口腔乾燥症の患者さんには好評だが

保湿効果は持続しにくいので、

これだけでは

重度の口腔乾燥症患者さんには対応できない。


誤嚥リスクは高いので不向き。


エタノール配合されたものは

爽快感が得られるが

口腔乾燥を助長することもある。


ジェルタイプは、リキッドより粘性があるので

口腔内に滞留しやすく保湿効果が長時間続く利点がある。


誤嚥リスクが高い患者さんにも安心。

とはいえ、

姿勢や誤嚥には十分注意が必要。


そして注意点は、

厚く塗りすぎない!


乾燥してくると、

厚く塗りすぎた分、餅状になってしまう。

使用量は、

1〜2㎝(1円玉)程度の量


ウェットティッシュのような、

シートタイプもあります。

口腔乾燥が激しい方には、

口腔保湿剤との併用が必要な場合もあります。


ワセリンとアズノール軟膏の

口腔内での使用は要注意!


保湿を目的として、

ワセリンやアズノール軟膏を

口腔内に塗布する方法が

臨床的に広く行われていますが、


これらは口唇への塗布は問題ありませんが

口腔粘膜に塗布するものではありません。


口腔清掃を実施する際には、

口腔内に付着している『油性の成分』と

『汚れ』を完全に取り除く必要がありますが、


これらに含まれる油性の成分が

一度、口腔粘膜に塗布されてしまうと

その除去は難しく

それを除去できないままでは、

汚れを重ねてしまうことになり


口腔内の汚染に繋がるので注意が必要。


以上の理由から、

口腔内の保湿のためには、

口腔保湿剤を使用する事が適切です。


誤嚥リスクが高い人には

専門職が対応すると思いますので、

介助者の判断ではしない方が良いです。


口腔保湿剤、あまり知られていないかも、と思い

紹介してみました。