私の、諦めの悪さ。
もっと時給の良いところがいい。
もっと待遇が良いところがいい。
やりなれた看護業務がいい。
そこを、どうしても捨てきれない。
効率よく働きたい。
人から指図されるのがいやだ。
そうして、
看護師のパート面接を受けて
学歴を褒めてもらって
気分良くして
自分の希望条件からどんどんズレていってるのに
やれるかも?!
なんて勘違いしちゃって。
面接が終わった後、
どうしたいのか、本当にわからなくなった。
クリニックを案内してもらって
業務内容も説明してもらってるのに
ピクリとも、
心が弾まなかったんだ。
ただ、
自分の自尊心だけ満たされていた。
やっぱり私には
看護師というキャリアがある。
四大卒という肩書きもある。
大学生の中で
肩身狭い思いして
過ごしてるなんて
私には不釣り合い。
こうして、認めてわかってくれる人がいる。
そこで働きたい、と思った理由は
それだけだった。
業務内容が、
やりたいことのわけでもないのに。
息子を保育園にお迎えに行って
家に帰ってきたら、
ようやく我に返った。
ねえ、違うじゃん。
私がいま、集中すべきなのって
目の前のこの子と
楽しく毎日過ごすこと。
夫と息子、3人で
日々穏やかな気分で
過ごせる場所を作ること。
それが、
今の私の
一番大切なこと。
お金は欲しい。
でも、もう
効率よく、なんて
考えるのやめよう。
時給が低くても
仕事覚えられてなくたって
お給料をくれるところがある。
そこで働くと
高すぎるプライドが傷ついて
心は痛むけれど
身体は楽で、
仕事前にミシン仕事したり
夕飯の仕込みが出来たりする。
看護師始めたら、
たぶん気持ちに余裕がなくなる。
世間の
ママナースは
ハードな仕事しながら
子育てもしてる。
そういう人たちを見てきたから
知っている。
すごいなあ、
かっこいいなあ、って
思ってたし
私も
そうなるんだ、
と勝手に思ってた。
でも、
自分のことを
知れば知るほど
本当は全然
キャパが無いことがわかってきて
それでも
やれるはず!と
悪あがきしてきたけれど、
どうやら、
私には
スーパーママナース
は、無理みたい。
ここにきて、
ようやくその現実を受け入れられたかも。
出来る人はいる。
でも、
私にはできない。
家庭に支障が出る。
私は
夫と息子との時間を
優先したいから。
スーパーママナースは、
もう少し先に取っておこう。
少し先に取っておく、
という選択肢があることも
私は今日まで
知らなかった。
せっかちだから、
すぐに!
すぐに!
とやりがち。
一年後、ってだけでも
きっと違う。
子供の成長は早いから。
みんなの帰る場所を
作る期間。
それだって、
やったことないから。
いまは、土台作り。
ミシン仕事もしたいしね。