先週、ある方の依頼でお手紙の添削をさせて頂きました。
依頼された方は母親、成人した娘と2-3年前にある行き違いをきっかけに娘と音信不通になってしまった事を嘆いている方でした。
その方が勇気を出して娘に手紙を書くというので...
実はワタクシ、よくこのお手紙添削という作業を頼まれるのですよ....大喧嘩した夫婦間の手紙とか...学校の先生、校長先生宛に批判のお手紙とかね...(イギリス人はよく先生、校長先生宛に手紙を書きますね)
お手紙を添削している時に....直ぐに仲直りできる手紙と相手との距離が更に大きく深まっていくなと思う手紙
直ぐに分かるようになりました。
その違いは何だと思いますか
今回の手紙をぱっと読ませて頂き感じたのは、
最初に行き違いを詫びる謝罪が3行
その後に15行ぐらい何故この行き違いが起こってしまったのかの説明が長く続きます。
そしてその後に今まで自分がどれ程に心を砕いて子育てしていたのかが綴られてお手紙が終わります。
凄く良い手紙なんですけれど...この手紙を送った所でお嬢さんとの距離は縮じまらないと咄嗟に感じました。
これ、夫婦喧嘩においても、親子喧嘩においてもやってしまいがちな間違いなんです。
仲直りするには喧嘩している同志が中間地点で妥協しあう事が必要になるのですが......その
和合を急ぐあまり、謝罪と同時に言い訳をつらつら述べちゃう訳です。
この裏には私も悪いけど、あなたも悪い、私の言い分も認めなさいなっていう思惑がある
だからこの手紙を受け取ったお嬢さんは、ママは誤っているように見せかけて、ずっと言い訳ばかりしている、もうママの言い訳は聞きたくないと思ってします
だからこの手紙によって余計に距離が開いてしまうのです
夫婦喧嘩でも経験ないですか
珍しく相手から誤ってきたと思ったら、謝罪と同時に言い訳がずらずら出て来て....
なんだ結局のところ謝罪じゃなくて言い訳じゃんって思って心がさーっと冷めてしまう
ワタクシ、喧嘩した相手との距離を縮じめたい時は....まずは自分のプライドを捨てて謝罪
それは例え自分が6割、相手が4割悪いと思っている時でも同じ...
時に素直になるのは難しいかもしれないですが先にこっちが裸になって折れてしまいます
そうすると相手の方に、そうはいっても此方も悪かったなと思う余裕が生まれ、逆にあなたの言い分を聞こうとする余裕が生まれるのだと思います
特に仲違いしている相手が親子とか夫婦とか近ければ近い程、素直に自分から裸になりにくいですけれども....素直である以上に相手の心を打つ事は出来ないと思いますね
先に裸になってしまう以上の武器をワタクシは知らない。
だって結局のところ...短い人生で伝えたい事って
あなたの事を愛しています
という事と
わたしの事を愛してください
っていうこの2点だけなのに...
全然 焦点のずれた所で言い争っているのって...
キャンプファイアーの周りで意味のない踊りをグルグル踊っているようなもの
結局何処にもたどり着かないという...
別に誰もワタクシから恋愛論を聞きたいとは思っていないでしょうけどね....
恋愛関係でもおんなじ 素直でオープンな直球以上に必要な事はないと思ってます