今出来ること | 歌い手*田村幸代のブログ〜我逢人〜

歌い手*田村幸代のブログ〜我逢人〜

歌い手・ヴォイストレーナーとして活動している田村幸代が、その日に出逢った人や物や音楽や事柄などについて気ままに書き綴ります。
出演する公演の告知なんかも載せていきます♪

物凄くお久しぶりの投稿になってしまいましたあせる




前回はなんと2020年の1月、年明け早々の記事で止まってしまってたわけですが、今や世界がコロナで大変なことになっていますね…


私も、予定されていた演奏会がことごとく中止や延期になり、2月末頃から仕事がほぼほぼ休止状態になってしまい、「withコロナ」だの「新しい生活様式」だなどと言われて正直モヤモヤした気持ちを抱えながら、暫くは何も出来ずにいました。

幸い現在は生活がとても出来ないという状況は回避出来ていますが、私のようなフリーランスの音楽家にとってはまさに今試練の時を迎えています。


音楽の道から離れて別の道を探す人
今は知識を蓄える時と決めて更に研鑽を重ねる人
オンラインを活用して色んな試みをする人
なんとか今までの状態に近い形での演奏を模索する人
etc…


どれが正解とかではありませんが、沢山の方々が自分なりに一生懸命抗って生きています。









私の好きな言葉で、こんな言葉があります。


「確信を持つこと、いや、確信を持っているかのように行動せよ。」


これは画家のゴッホが仰った言葉なんだそうですが、最近はこの言葉を噛みしめながら生きています。



確信を持つことはなかなか容易ではありません。
特に、私は今まで石橋を叩きながら生きてきたところもあるのであせる
(その割には結局直感に頼ることも多々…笑)


でも、
「今の自分を信じること。」
「自分の目指しているものに確信を持つこと。」
これは演奏者としては大事なことだと思っていますし、今のコロナ禍においても生きる糧になる言葉だと思います。

そう思うことで、不思議と運も巡ってきたりしますしねキラキラ








…そう、私もこの数ヶ月色々ありましたが、最近色んなご縁が繋がって、この状況ならではの方法で様々なことに挑戦させて頂いております!

本当にありがたい…(/ _ ; )


というわけで、今回はここ数ヶ月間の試みをご紹介します!










6月には、なんとラジオ制作をしました!

ソプラノの鏑木綾さん、ピアノ(歌も)の渡辺研一郎くんと一緒に組んでいる「企(とも)」という演奏ユニットで「友の企(とも)を友と共に」というタイトルで演奏会を6月にやる予定だったのですが、例の如く中止になりまして……
せっかくならということで、リモートで録音したものと途中トークを挟みながらというラジオテイストで制作しました。

こちら、YouTubeにて公開中です音譜



この時からリモートでの演奏を少しずつ始めたのですが、実際やってみると色んな発見や今まで気づかなかった課題が見られて、思ってた以上に新しい成長のきっかけになっていると思います。

トークは…普段の演奏会の感じとはまた違って難しいですねあせる
芸能人のラジオとかもよく聴いたりしますが、皆さん本当に凄いと思います。











7月中は歌譜喜の方で、東京都の「アートにエールを!」向けに動画を制作。
メンバーの谷本くんのお母様が作った〈小さな幸せ〉という曲をリモートで演奏しました!
(編曲は谷本くん)

現在こちらも公開されています音譜



久々の歌譜喜での演奏…みんなの声を聴いて、なんか本当ホッとしたというか、改めて歌譜喜のみんなと出逢えたことに感謝…。

曲がとても暖かくて素敵なので、是非皆様にも聴いて頂けたら幸いです!

早くまたみんなと直接アンサンブルしたいなぁ…












そして、8月に入ってからはまた色々ありまして、initium;auditoriumという演奏専門の動画サイトに「企(とも)」として出展させて頂くことになりました!!


「友の企を友と共に on initium;auditorium」というタイトルなのですが、その中でなんと今回オリジナルの作品を出させて頂いてますひらめき電球

…私も、5年ぶりくらいに詩を書きました!!



〈繋ぐ〉という曲なんですが、initium;auditoriumのテーマである「遷」(移り変わる)をイメージした作品をということで、今のこの状況から私が感じた素直な気持ちを書こうと試みた作品です。

…とはいえ、やっぱり状況が状況ですし、今回言葉も本当に悩みに悩みましたあせる


ネガティブなことは書きたくない、でも単なる応援歌にはしたくない。
そのバランスも非常に難しかったです…




「音楽の力」という言葉が2011年の震災以降かなり言われるようになった気がしますが、実を言うと、私はその言葉が一時期とても嫌で、酷い時は音楽を聴くことさえも苦しくなってしまったことがあります。


情けないことに、多分その頃は心が相当弱ってたんですよね…
音楽で救われることもあれば、音楽によって気持ちが押し潰される時もある。


それこそまさに「音楽の力」と言えるんでしょうけども…



あの頃幸いにも沢山の方々から助けて頂き、音楽をやめるまでには至りませんでしたが…その時くらいから音楽への向き合い方が変わったような気がします。
そして、今のコロナ禍はその時の感覚に近いものを感じます。
(状況は全然違うとは思いますが…)


だから今回詩を書くにあたり、とことん自分の内面と向き合ってみることにしました。
そして、自分が音楽を続ける理由を、改めて考えてみました。





結果、上手く表現出来たかはともかく、それを丁寧に汲み取りつつフォローしてくれた渡辺研一郎くんには、本当に感謝しています…キラキラ
(渡辺くんは私の1stアルバム「秋光」でも大変お世話になっております>_<)



渡辺くん曰く、この〈繋ぐ〉は「シティポップテイストを試みた」とのことで、とても軽やかで聴き馴染みの良い作品になっています!

一緒に公開されている鏑木さん作詩の〈眠れぬ夜に〉もめっちゃ好きな作品なので、ご興味のある方は是非!アップ
(ご視聴するには上記サイトにご登録の上、動画をご購入して頂く必要があります。)







というわけで、長々と書いてしまいましたが、やっぱりどんな形であれ音楽を続けていけること、手を差し伸べて下さる方がいるというのは本当にありがたいことです…。幸せなことです…。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

今後も関わらせて頂ける企画が色々あるので、また近々お知らせします!


まだまだ大変な時期が続きますが、皆様がご無事で過ごされることを心よりお祈り致します。