La pricesse de Lamballe ;
Je pense que ce sera un prince .
Marie-Antoinette ;
Merci , vous êtes gentille .
ランバル公妃;
王子様だと思いますよ。
Marie-Antoinette ;
ありがとう。あなたはお優しいわね。
これは、1781年2月ごろ、
Antoinetteが妊娠の兆しがあるとわかった時に
親友のランバル公妃に
言われたかもしれないフランス語です。
冒頭の肖像画の人物がランバル公妃です。
当時流行の巨大なヘアスタイルが素敵です
母を亡くして落ち込んでいた
Antoinette でしたが、
第二子を授かりました。
この子は「慰めの子」と言われました。
実際、
母の死に相当なショックを覚えていたと
思われますので、
この妊娠はAntoinetteにとって
本当に慰めになったことと思われます。
妊娠5か月にもなると、
すっかり元気になったのか、
衣装代が5年前の4倍にもなっています。
衣装係がデザイナーのローズベルタンに
値段交渉しています。
次こそは男の子を期待され、
もちろん本人も
そう望んでいたことでしょう。
健康に妊娠期間を過ごして、
母の死を乗り越えようとしました。
Alors, nous allons étudier .
Je pense que ce sera un prince .
王子だと思います。
Je pense ~
私は~だと思う
penser 思う/考える
のjeの活用です。
que 主語・動詞
英語で言うthat
関係代名詞というやつで、
que の中にある文のことを
最初の主語がどうにかすると言うことで、
この場合は que の中の文を
je (私)が penser(思う/考える)
と言うことです。
ce sera un prince
王子でしょう
C’est un prince の未来形です。
est が 未来形の活用の
seraとなっています。
Merci , vous êtes gentille .
ありがとう。あなたは優しいですね。
vous êtes ~
あなたは~です
être のvous の活用ですね。
gentille
やさしい
ランバル公妃は女性なのでこの形です。
男性なら
gentil
となります。
Tien ?あれ?それなら
'l' が一個多いんじゃない?
と思った方、よく勉強してますね!
女性の形は基本的には男性の形に
e
がつくだけなんですが、
発音上綴りが若干変わるものがあります。
gentille は語尾がイーユと言う音になります。
ややこしいですけど、
C’est toujours comme ça .
こういう感じなんです…。
ちなみに
Vous êtes gentil(le)
は何かしてもらったときに
「ありがとう」
の代わりに言ったりしますよ。
例えば、
図書館で高いところの本を
取ろうとしても届かなくて
格闘している時に
背の高いイケメンが
さっと取ってくれてときめいたときに
Vous êtes gentil , merci .
とハートマークの瞳で言う時に使えますね!
Bon, 今回は未来形が出てきたので少し見てみましょう。
ce sera un prince
Je pense que の中にあった文です。
王子でしょう
未来のニュアンスで訳します。
動詞を未来形に活用したら
そのニュアンスが出ます。
基本的に語尾は決まった活用をします。
Je ~rai
Tu ~ras
Il/elle ~ra
Nous ~rons
Vous ~rez
Ills/elles ~ront
rの独特な発音が
未来な感じを引き立てています。
「~」
の部分は動詞によって決まっています。
今回、出てきたのは
être
英語のbe動詞です。
Je serai
Tu seras
Il/elle sera
Nous serons
Vous serez
Ills/elles seront
となります。
se
をつなげればいいだけです。
原形のêtreとは似ても似つきませんが、
C’est toujours comme ça.
なので慣れてください。
文法用語は
直接法単純未来と言います。
詳しく調べたい方はどうぞ。
他の動詞はまた
Antoinetteたちが言ったら勉強しましょうね。
参考文献
A・フレイザー「マリー・アントワネット」ハヤカワ文庫
B;ヴァンサン「ルイ16世」 祥伝社
H . DELALEX 他 「Marie-Antoinette」 CHÉNE
森本英雄他「新・リュミエール」