私のスポーツカー雑感 | sabのゆったり茶館

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最近、ポルシェの記事を書いてませんが、ボクスターには週に2-3回は乗ってます。

通勤ですけど。





スポーツカーと言えば、その加速や速さ以上に、低く平たいボディ、その結果の低い着座位置で、ドアを開ければアスファルトに手が届く。

インテRもビートもそうでした。


それが乗り降りのしにくさにつながり、腰痛なんぞなろうものなら拷問のよう( ̄▽ ̄)。



でも、その滑るような走り、自由自在に動かせる(ような気がする)ハンドリング、接地感等々、ドライビングプレジャーには何ものにも替えがたいものがありました。


インテRは、エンジン音、吸気音が官能的で、硬めのサスとレカロシートが、高速ではそこそこの安定感をもたらし、ハイスピードコーナリングはものすごく気持ち良かったです。




シフトダウンしてクオーンと唸りをあげるエンジン音、減速時の潮の満ち引きのような、ヒューンと言うかザーッと言うような吸気音。

エンジンは本当に素晴らしかった。



でもビートに乗り換えるとインテRは、車高、というより重心の高さと、FFの挙動が、全然スポーツカーらしくない、と気づきました。



ビートはインテRほど官能的なエンジンじゃない。

けれどもミッドシップマウントの重量配分と低い重心で、狭く曲がりくねった峠道でも全然平気、というのかそれが大得意、というクルマでした。




とにかくちっちゃなオモチャのような狭苦しいボディが、まるでモビルスーツのように(て乗ったことないけど)、自由自在に動かせる(ような気がする)クルマでした。


しかしマニュアルミッションや、低速トルクの無さは、渋滞が続くとほとほと嫌になるし、気持ちいいエンジン回転数をキープすれば、免許がいくつあっても足りない。



それでボクスターはマニュアルシフトでなく、オートマチックにしたのですが、それ故にエンジン特性が分かりにくく、エンジン音や吸気音を、回転数で調節して気持ちいい音を聞く、というのが難しい。



考えてみれば、オートマチックのスポーツカーには、あまりなじみがない。

昔、一度だけ箱根で乗らせてもらったNSXが、オートマチックだったぐらい。


ボクスターの良さが分かりにくい、と思った理由のひとつは、そんな基本的なマニュアルかオートかの差なのかも。


また、ボクスターは、ポルシェ全般かもしれませんが、主たるスピード帯域が高い。と思います。

つまり時速100kmまでは序の口で、200kmぐらいまでが勝負、という雰囲気。(出した事ないので推定ですが。)


ポルシェは、加速の伸びの良さで有名らしく、ボクスターでは短時間ではすぐに加速しないけど、アクセルを踏んでいる限りどこまでも加速し続けるんじゃないか、と思わせる伸びしろがあります。

すぐ法定速度に達してしまうので、早い話が日本では全能力の半分も発揮できない、気がします。

やはり、速度無制限のアウトバーンが前提のクルマ。かと。






通勤で、しかも低速カルガモ走行でも、毎日のように乗っていると、肌に染みついてくるような、ある感覚があります。

履き慣れた靴、着慣れたジャケットのように、体の一部として制御できる感覚と言いましょうか、ちょっと気合を入れてジョギングするような、動かせる歓び。
まだ若い頃、運動不足でたまに走ったり球技でカラダを動かす歓び、それに近い感覚です。



まだまだ体にまとうようには、乗りこなせていません。

ようやく、インテRやビートで感じていた、そんな感覚を思い出してきた感じです。





(^_^)☆