バッグ、くつ、衣類の輸入時から保管時までのカビ対策 <業務用乾燥剤による対策> | 湿気・カビ・結露と闘う乾燥剤製造・販売(株)テクノスナカタのブログ

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業務用乾燥剤、除湿剤、家庭用湿気とりの製造販売を主業務とする会社です。湿気、カビ、結露にまつわる情報および対策例を紹介します。またシリカゲル、シリカゲルB型、塩化カルシウム、ゼオライトの特長、使途に加えて安全性にも言及します。

輸入品のカビ被害には経済的損失も加わるため、その発生箇所および原因の究明が課題となります。

 

これら輸入品は、バッグ、くつ、衣類、ベッド、木工品、アクセサリーなどを対象とします。

 

このカビの胞子は、ひとたび風に乗ると自在に飛び回るため発生箇所を特定化することは難しく、主にカビが発生するまでの環境因子を調査することで時期を推察、その後は費用と効果を検討しつつ、出来る限りの対策ををとることとなります。

 

それでは先に厄介者のカビについて簡単に整理します。

 

カビは細菌とは異なり真核を持つ微生物です。

他からの栄養を求めて有機化合物や食べ物などに付着すると、菌糸を枝上に伸ばしながら集落(コラニー)を拡大しつつ繁殖していきます。やがて成長すると子孫を残すための胞子を実らせます。

 

これらは微細すぎるほど小さなものなので、そのまま空気中に漂い、ひとたび風に乗ればはるか遠くまで飛散していきます。

 

このカビの繁殖に必要な条件に度、水分、栄養、酸素、水素イオン濃度(PH)といった5つが環境因子があります。

 

カビも生命体のため、一定量の水分を必要とします。

 

また、カビは太陽光から直接向けられる紫外線を苦手とします。

 

暗くてじめじめと湿っぽい倉庫内にカビが大繁殖する理由に、胞子が遠くまで飛散することなく、閉鎖した空間内に留まり成長できるところがあります。

 

上の環境因子からいえば、モンスーン地帯や熱帯、亜熱帯気候となるアジアの積み出し地では、特に気に掛かるところであります。

保管期間、保管状況といった管理面をある程度は掌握していなければ、積み出し前にすでにカビが生息している可能性が否めません。

 

次に、輸送期間中の保管環境にも注意を払う必要があります。

特に海上輸送でドライコンテナを利用する場合、コンテナ内の天井、側面からの結露による水滴、および高い湿度にも要注意です。

積荷から荷卸しまでのわずか2週間程でもカビの発生は見られます。

 

また、商品を国内の倉庫に移動し保管している間にも、カビ発生のリスクがあります。

 

日本では4月から9月にかけてカビ胞子の飛散量が多く、特に6月、7月にはピークを迎えます。

保管場所が河川や海岸沿い、または山間部であれば、空気中に含まれる湿気(水蒸気量)は相対的に多くなります。

 

このように輸入後も、国内販売にいたるまでの間は、出来る限りカビの環境因子を作らないように保管環境を整える必要があります。

 

先に示した5つの環境因子のうちで人為的にできるカビ対策といえば。随所におけるカビに与える水分量の管理湿度調整)が最も簡易かつ、安価に出来る方策といえます。

 

 【参考資料】   

 「空調設備のない倉庫、工場における湿気・結露対策」

            (株)テクノスナカタのHPより

 

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(株)テクノスナカタのHP

 

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