「うたかたの恋」

(06年  花組  全国  千秋楽)

     春野寿美礼・桜乃彩音

 

先月の無料放送で録画しました。

暗転などきりのいい時に切って、5分、10分、

チマチマと視聴しました。

 

19世紀末。

オーストリア帝国の皇太子ルドルフと、

17歳の少女マリー・ヴェッツェラの恋・・・。

 

面白かったです!!

 

小娘の頃は、おっさん皇太子が少女をたぶらかしてからに、

みたいに心の底で思っておりましたが。

 

皇太子の従兄弟ジャン・サルヴァドルの彩吹真央さんが良かったです。

狂言回しの彼女の説明がとてもわかりやすかったです。

(私が今まで観たジャンの中で、ベスト  オブ  ジャン)

 

 

出会って、恋に落ちて、死に至るまでが、

たったの9ヶ月間だったとは。

 

既婚者ルドルフが一方的にマリーを導いたのかと

思っていたかも。

 

でもよくよく観てみれば、マリーはこう言っていました。

 

「私たちに将来があるのでしょうか。」

 

「どんな結末でも私にとってはめでたしめでたしですわ!」

 

出会った時から死に向かって歩き出していたのかも、

と思いました。

 

マリーが初めて皇太子から手紙をもらった時、

「今日はなんていい日なんだろう!」

・・・運命が定まったというのに。

 

折々に聞こえる不気味な柱時計の音が効果的でした。

 

ああ、こういう話やったんかー、と思いました。

 

皇太子妃ステファニー、母后エリザベートやマリーの乳母に

何一つ同情せず、私の心はマリーでした・・・。

 

初めて白城あやかさんのマリーを観た時のまんま!30年位前かな。

今はアラフィフなのに。母なのに。

 

春野寿美礼さんルドルフ素敵でした!

トップ披露の「エリザベート」トートを生で観劇した以来でした。

ルドルフのほうが良かったです。

 

桜乃彩音ちゃんマリーはひたすら可憐で可愛かったです!

 

17歳の娘の心に戻るなんて・・・宝塚って、夢。

 

ありがとう夢の世界!

柴田先生やっぱりすごいわー。

 

また観ます!!