昨日は夜中までキリコを担いでボロボロの体のはずの若い衆が、早朝から健気に、勇ましく神輿さまを担ぐ姿は、見ていてとてもすがすがしい。
神事が終わった家の人が、神輿さまと担ぎ手にバケツの水やタライのお湯を掛ける。
神輿さまも担ぎ手も海の中に飛び込んだような姿になる。
水の代わりに一升瓶の中身を掛けてもらう人もいる。
イヤというほど水を浴びた後、次の家へ向かうのだ。
ウチに来た。
妹の子供たちが用意したバケツや洗面器が、子供たちと一緒に今か今かと待ち構えている。
ウチの神事が終わった。
子供たちが喜んで喜んで大いに水を掛け、お湯を浴びせる。
ひと息などつかせない。
ホースも用意した。
けれどもチョロチョロとしか水が出ず、笑いが起こった。
ウチは〇段でも上のほうだが、さらに上にも家がある。
ここの家の人たちは担ぎ手にビールやジュースを接待していた。
狭い〇段・・・。
てすりなども取り外しながらのぼってきた。
担ぎ手ではない人も(主にじいちゃん?)必死で仕事をしている。
本家の伯父さんは、米を袋に入れ、運び歩く仕事をしている。
一軒につき一升のお米だから・・・。
重くて大変である。
暑い中伯母さんも働いていた。
まさに一家総出で神事を行うのだ。
「喪」の家の子は祭りには参加できないが、デジカメに神事の様子をおさめていた。
「こんな時にしかじっくり見れんからねえ。」
来年は例年どおり祭りに参加するのだ。写真など撮っている暇などない。
後日、主人の写っている写真をたくさんいただいた。
(このブログの写真は私の拙い腕で撮ったもの。)
神輿さまは坂段をゆっくりと降りて行った。
降りる方が昇るより難儀だと思われる。
途中でグラリと傾いたりしながら降りて行った。
「チョーゥサ!」「チョーゥサ!」
担ぎ手が声を張り上げながら神輿さまは降りていく。
昨日ケガをした人はがっかりしたような表情で神事を見守っていた。
大変重症なので今年の祭りへは参加できない。
三角巾が無念そうであった。
神輿さまは横の細い路地の町内へ入った。
同じように一軒一軒神事がおこなわれる。
〇段を無事降り終え、担ぎ手たちはホッとした表情であろう。
(↑後姿しか見ていないもんで・・・)
細い路を抜けるとやっと道らしい道へとたどり着く。
ひと息つく担ぎ手たち。
「チョーサ!」「チョーサ!」
広い道ではスピードがあがったようだ。
そして再びゆっくりと、さらに狭い路地へと神輿さまは行く。
道の先にはイカ釣りの船などが泊まっている。
そこは港だ。