たいまつは何本かあるのだけれども、最後のたいまつの周りでは、サツマのキリコは嫌というほど回っていた。すごいことねんよ・・・。


2008酒垂1


ここで、この祭りでハッピをわざと着ていなかった主人は「一日目のヤケド」を負ったと思う。サツマとトクガワの狭間で、どっちにもカドが立たないように、そうしたんかな。

首の付け根の皮が激しく剥けていた。

長年キリコを背中で担いでいるからか、大きなコブにもなっている。

※ちなみにオラトコの町の男の人で、コブを持っている人は多い。「おっ?」と振り返って見てしまう。「(キリコで)まえかたを担いどるげんな!」と尊敬のマナコを贈られている。(つながっとるだけの人は変形なんかしないのだ。)


たいまつでは、と言うか祭りでは、ヨソの町内と諍いが起こる。

今年も祭りでケンカを見た。

維新の嵐みたい。

たいまつで、サツマのキリコはよそとなんか言い争っていた。

主人は仲裁をしていたが、なんかあったらどうしよう、とハラハラした。

なんて荒い祭りなんやろう。

主人が火の粉を飛ばさない人で、本当にヨカッタ。


そしてたいへん間の悪いことに、サツマはトクガワのキリコとバッチリすれ違った。

サツマにつながる主人、バッチリ見られたのかなあ(後日トクガワでの祭りの総括の席で、最もネヤコイ人に指摘された、と頭を抱えていた)。


とにかく火の粉がすごかった。

わりと近くで見ていたのだが、今年は柵みたいのがあった。

「危ない!どけまー!」

どかされる一面もあった。

怪我が多いのだ。特に担ぎ手だ。見ている者も笑い事ではない。

ヒトゴトではない。家族は祭りのあいだ中、気を揉んでハラハラしているのだ。