たいまつは何本かあるのだけれども、最後のたいまつの周りでは、サツマのキリコは嫌というほど回っていた。すごいことねんよ・・・。
ここで、この祭りでハッピをわざと着ていなかった主人は「一日目のヤケド」を負ったと思う。サツマとトクガワの狭間で、どっちにもカドが立たないように、そうしたんかな。
首の付け根の皮が激しく剥けていた。
長年キリコを背中で担いでいるからか、大きなコブにもなっている。
※ちなみにオラトコの町の男の人で、コブを持っている人は多い。「おっ?」と振り返って見てしまう。「(キリコで)まえかたを担いどるげんな!」と尊敬のマナコを贈られている。(つながっとるだけの人は変形なんかしないのだ。)
たいまつでは、と言うか祭りでは、ヨソの町内と諍いが起こる。
今年も祭りでケンカを見た。
維新の嵐みたい。
たいまつで、サツマのキリコはよそとなんか言い争っていた。
主人は仲裁をしていたが、なんかあったらどうしよう、とハラハラした。
なんて荒い祭りなんやろう。
主人が火の粉を飛ばさない人で、本当にヨカッタ。
そしてたいへん間の悪いことに、サツマはトクガワのキリコとバッチリすれ違った。
サツマにつながる主人、バッチリ見られたのかなあ(後日トクガワでの祭りの総括の席で、最もネヤコイ人に指摘された、と頭を抱えていた)。
とにかく火の粉がすごかった。
わりと近くで見ていたのだが、今年は柵みたいのがあった。
「危ない!どけまー!」
どかされる一面もあった。
怪我が多いのだ。特に担ぎ手だ。見ている者も笑い事ではない。
ヒトゴトではない。家族は祭りのあいだ中、気を揉んでハラハラしているのだ。