■すぐさま出国するという決意■~予期せぬノック音~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

小雨が降る高知の朝です。
午前中は降りそうですが、
午後には上がりそうです。

木曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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ナチスの人民委員は、
ユダヤ人教職員に対して、
今日から出入り禁止とし、
命令に従わなければ強制収容所へ送ると、
凄んだ。


ドラッカーの心のなかでは、
すぐさま出国するという決意が
揺るぎないものとなった。


自宅へ帰ると、
嬉しいことに、
シュタールについての
著書の見本が届いており、
その晩中身に目をとおした。


10時になり、
疲れを感じていたところへ、
予期せず玄関をノックする音が聞こえ、
もしや、ナチスの突撃隊員が
戸口に迫っているのか、
とドラッカーは肝を冷やした。








「玄関の外にいるのが、

 新聞社フランクフルター・ゲネラル・アンツアイガーの

 同僚だったヘンシュとわかり、

 胸をなでおろした。」






(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)