SONYのCDプレーヤーを修理して延命したぞ! | ダラダー夫婦さぼちゃんとむしょくんの日記

ダラダー夫婦さぼちゃんとむしょくんの日記

一緒にダ・ラ・ダ・ラしましょう。

ソニーの古~いCDプレーヤーを修理しました。

しかも2台まとめて。

上:CDP-P91
下:CDP-P79
イメージ 1

だましだまし使っていましたが、どちらも不具合が頻発するようになり、使えなくなりました。

では、具体的にどのような不具合なのかというと・・・

●上:CDP-P91

 CDをローディングすると、中から「ウィ~~ン」と「ウォ~~ン」の中間くらいの音がして、CDを読み込みません。
その後、トレイが勝手に開いてしまいます。

 推定故障要因:レーザーピックアップに異常が発生?

●下:CDP-P79

 トレイを開くと、開ききった瞬間、俊足で閉じてしまいます。
 なので、CDを置くのに、こちらも瞬間芸で応じる必要があり、たいへん不便です。

 推定故障要因:トレイポジションセンサー異常?

ググってみると、CDP-P91は1993年、CDP-P79は、1989年ごろの製品のようです。

では、古いCDP-P79から見ていきましょう。

イメージ 2

CDプレーヤーだけで、生涯で10台くらいは買いました。

故障もそれなりにあり、天板を外してゴムベルトを交換した程度の修理経験はあります。

イメージ 3

このプレーヤーは、ネジを2本外すと、めでたくメカデッキが取り外せます。

イメージ 4

今度は、トレイを取り外すため、(CDを上から抑える円盤のついた)アーム部分を外そうとしています。

イメージ 5

トレイを取り外しました。メカがむき出しでワクワクしますね。

トレイを開くと、開ききった瞬間に、すぐ閉じてしまう、ということは、ポジションセンサーの異常、メカデッキのどこかにセンサーがあるだろうと思ったのですが、どうやらそれらしいパーツが見当たりません。

イメージ 6

要因を突き止めるため、分解状態で、いろいろ動作させてみましたが、ギヤやベルトは正常なようです。

「う~ん、やっぱり、トレイのポジションを感知するしくみがおかしいようだが・・・」

ちいさな部品をくまなくチェックしていくと・・・

イメージ 7

そ、それらしい部品を発見!

この板バネスイッチが、トレイの状態を検知しているようです。

ためしにトレイ「開」の動作をさせながら、このスイッチを閉状態にすると、トレイが止まりました。

「まちがいないっ!」

故障の要因は、板バネの開きが大きくなってしまったのか?または、メカにガタがきて、トレイがバネを閉じきる位置まで移動しなくなったもの、と推測できます。

「板バネのストロークを狭めるか、トレイの位置を調整すればよいはずだが・・・」

イメージ 8

板バネの方を加工するのは、モゲたりすると大変ですので、トレイ側の、板バネスイッチを押しているっぽい部分に、アルミテープで厚みを持たせて、スイッチの押し込みが大きくなるように加工しました。

イメージ 9

「ふぅ~っ」、どうやら治ったようです。

・・・さて、お次は、CDをローディングすると、中から「ウィ~~ン」と「ウォ~~ン」の中間くらいの音がして、CDを読み込まず、トレイが勝手に開いてしまう、CDP-P91の方を見ていきます。

イメージ 10

こちらの製品は、メカデッキが3本のネジで筐体に取り付けられています。

しかし、ネジを外しただけでは、大きなメカデッキを、ハコから取り出せません。

イメージ 11

そこで仕方なく、後ろのパネルも分解して、スペースを稼ぎ、取り出しました。

イメージ 12

CDを抑える円盤のある井桁状のアームは、こちらCDP-P91では、単なるハメ込み式です。

ネジ式だったCDP-P79に比べ、「進歩した」というべきでそしょうか

1989年発売のCDP-P79と、93年発売のCDP-P91では、4年の差がありますが、思いのほかコンストラクションやパーツが異なっており、ちょっとビックリでした。

イメージ 13

アームを取り外した状態で、トレイを動作させてみると、CDがローディングされた後、本来はこのピックアップのついた白いメカ一式がせり上がってくるのですが、モーターがいくらうなっても上がり切れず、あきらめて再びトレイを排出してしまっていました。

イメージ 14

いろいろ見てゆくと、どうも、この辺のカム機構でメカを上下しているようです。

イメージ 16

この突起状のシャフトが・・・

イメージ 15

このカムにより上下する、そして、このカムは、すぐ下に見えるギア一式で駆動されています。

イメージ 17

最初、ベルトが弱ったのか、ギヤのかみ合わせが悪くなったものと思いましたが、どうもカムの動き自体がシブいようで、カムにグリースを塗ったり、ベルトを無水アルコールでクリーニングするなどしましたが、メカが上がり切らない状況は解消しません。

なお、グリース類をギヤに塗るのは、埃を呼んだり、ベルトのスリップの原因になるので「厳禁」ということです。

イメージ 18

さて、とつぜんピンクのフワフワがでてきました。これは何でしょう?

モーターとギヤのちからだけではメカが持ち上がらないようなので、メカの下にクッションをかませて、アシストしてみることにしました。

クッションは、お皿洗いのスポンジをカッターナイフで切ったものです。

最初、2cmくらいの厚さで試したところ、メカが定位置にせり上がるようになりました。

しかし、こんどは定位置まで下がり切らなくなり、トレイが開かなくなりました。「ううっ!」

「帯に短しタスキに長し」ですね。

で、厚さ1cmほどにしてみると、どうやら落ち着いたみたいです。

イメージ 19

快調!!

(どうせすぐ、またダメになると思いまが・・・)

イメージ 20

なぜ、このコンパクトな古い機種にこだわっているか?というとですね、部屋が狭くて、フルサイズ(横に広い)や、ミニコンサイズ(縦にも奥にも大きい)の装置は、かさばっておき場所に困るんですね。

と、いうことで、いましばらくは、この2台に老体に鞭を打ちながら、頑張ってもらいたいと思っています。

★注意
 機器の分解は、感電の危険があるので知識と対策が必要です。
 メカニズムの取り外しも、今回はダメ元の修理でしたので、静電気予防のバンド着用やハーネス類の取り外しなどを省略しましたが、いずれも失敗すると修復できなくなる可能性があります。