上海にいた頃、オフィスの近くにあるお気に入りのカフェでランチをしようとしたときのことだ。

大通りをちょっと中に入ったところにある静かな場所なのだが、何となく雰囲気がおかしいことに気が付いた。


お店の前に人だかりができていて、写真を撮っている人や警察官がたくさん立っているのだ。

何事かと思って近づいてみた。

するとこんな感じになっていた。



☆--写真--★


2人組が赤い幕を広げていた。

何をしているのかといえば、このカフェのオーナーを訴えているのだ。


暖かい時期の上海で普段はオープンカフェになっているスペースに人が1人もいない。

アンティーク家具で統一した2階まである大きめのお洒落なカフェなのだが、全くそんな雰囲気を感じさせない。

騒然とした雰囲気の中、幕に何が書かれているのか見てみた。


写真からも多少見て取れるが、要するにこのカフェのオーナーに対する一種のデモを行っていたのだ。

オーナーは高級マンションに住んでいながらも、定員には給料も払わないといった内容だ。

オーナーの顔写真も貼られており、ビラを撒いている人もいた。


警察官も5人くらい来ており、恐らく店員が呼んだのだろう。

一応、営業はしているようで、お客さんに何かあった際の対策かもしれない。

中に入ろうかどうか迷ったのだが、とばっちりを食らうのも嫌だなと思い、この日は違う場所へ行くことにした。


このように、上海ではときどきこういったオーナーへ対するデモを行ったりしていた。

こうなってしまうと、お店の印象が悪くなり営業が続けられなくなるということも珍しくない。


他にもこういった直接的なデモではなく、辞めた後の社員や店員が告発するというケースもある。

中には根拠が全くなく、逆恨みとしかいいようがない内容のものもあるが、不満を爆発させると怖い。

追い込まれた人は、何をするかわからない。


こういったトラブルを避ける最大の予防は、コミュニケーションだ。

とはいえ、なかなか難しいところもあった。


いつ自分が逆の立場になるかわからないというリスクを考えながら、日々の行動をしなければいけない。