オール3!超平均点人間の生き様
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病院に行くとき、私たちが期待するのは「先生、なんとかしてください!」ですよね。
外科なら手術、内科なら薬、耳鼻科なら鼻にチューブ・・・。
いずれにせよ、医師が「頑張って」くれるのが当たり前。
患者はじっと横になり、医師の技術にお任せするものです。
ところが糖尿病の診察室に入ると、状況がガラッと変わります。
「食事に気をつけてください」
「運動を頑張ってください」
あれ?ここでは患者が頑張る番?医師は頑張らないの?
次の外来で数値が悪ければ、
「ちゃんと守らないとダメですよ!」
「運動をサボっちゃいけません!」
と先生から雷が落ちることもあります。
こうなると、もはや診察というより「部活の指導」みたいです。
では肝心の糖尿病専門医は何を頑張っているのでしょう?
血液検査、特にヘモグロビンA1Cの結果を見て薬を増やしたり減らしたりするだけで、頑張っている姿が見えません。
もちろん糖尿病は、生活習慣が大きく影響する病気です。メス一本で治せるわけでもなく、魔法の薬があるわけでもありません。
だからこそ医師に求められるのは、患者の心を動かす「トーク力」や「説得力」。
「よし、今日から本気でやろう!」と患者にスイッチを入れさせるのが専門医の腕の見せどころです。
もし患者が食事制限を守れなかったら?
それは患者の意思が弱いのではなく、医師の『営業トーク』がイマイチだったのかもしれません。
外科医が手術で「目に見える頑張り」をしてくれるように、糖尿病専門医も「目に見えない頑張り」で患者の背中を押す必要があります。
糖尿病がなかなか改善しないのは、患者が怠けているからではなく、先生の『やる気スイッチの押し方』が甘いせいかも。
もちろん最後に頑張るのは患者自身。
でも、その気にさせるのが医師の大切な役割なのではないでしょうか。