2型糖尿病患者が見た糖尿病治療の落とし穴
Amazon(アマゾン)

1.「治らないのが当たり前」という糖尿病専門医
私たちが病院を訪れるのは、身体の不調や痛みを解消したいと願うからです。医師は、患者のそうした希望を理解し、専門的な知識と技術によって問題を改善しようと努めます。
たとえば、歯科では痛みを取り除いたり、義歯を使って日常の不便を解消してくれたりします。外科や内科、眼科でも同様に、たとえ完全な治癒に至らなくても、可能な限り症状の改善を目指してくれます。私たちはそのような医師に対して、信頼と敬意を抱くものです。
しかし、糖尿病専門医となると事情が異なるように感じます。もちろん、すべての医師がそうだとは言いませんが、私の知る限りでは、「いかに早く治して通院不要な状態に導くか」という姿勢で診察している専門医は、残念ながら見当たりません。
多くの専門医は「糖尿病は治らない病気だから、悪化しないように通院を続けてくれればよい」と考えているように映ります。
しかし、患者の本音は明らかです。「完治して通院を終えたい」「薬を減らしたい」「できればインスリン注射をやめたい」こうした希望に応えてほしいのです。
にもかかわらず、医師の側は「糖尿病は治らないのだから、薬を一生飲み続ける必要がある」と繰り返し、最初から「治すこと」に取り組もうとしません。
しかし「治療」とは本来、「病気やけがを治すこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為」であるはずです。最初から「治らない」と決めつけて、治そうともしない姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
専門医が知識と技術を尽くしても結果として治らなかった、というのなら納得できます。しかし、最初から努力を放棄しているかのような対応には、怒りさえ覚えます。
書籍やYouTubeなどを見ると、「治す」ことに真剣に取り組んでいる医師も多数存在するようですが、日常的に接する医師の中にそうした方がいないのは非常に残念です。
また、患者側も「糖尿病は治らない病気だから・・・」という言葉を信じ込み、あきらめてしまっているケースが多いように思います。こうした「思い込み」こそが、回復への可能性を閉ざしてしまっているのかもしれません。
患者の意識改革も必要ですが、何よりも糖尿病専門医には、医師本来の使命である「治療」に真正面から取り組んでもらいたいと強く願っています。