ハロー効果
特徴的な印象に惑わされていませんか?
何か1つよいと、何もかもがよくなってしまう、何か1つ悪いと、何もかもが悪くなってしまう。ひとつの現象で全体の評価を行ってしまう人事考課のエラーをハロー効果という。
○ よくある事例
Hさんは、社内でも熱心な勉強家として名が通っている。仕事上必要な本をよみあさり、文学や歴史にも造詣が深い。課長は、Hさんの積極性、知識を「プラス評価」とし、自分の仕事に関する勉強を熱心にしているのだから、責任性も「プラス評価」とした。
○ 解説
これは間違い。Hさんは今行っている仕事(担当業務)の知識があり、さらにレベルアップのための勉強をしているのであれば積極性だけでプラス評価となる。今行っている仕事の知識が低くて、今の仕事をしっかり行うために勉強しているのであれば責任性で標準の評価となる。
なお、今勉強しているということと、知識があるということは別問題である。過去に勉強して、今は勉強していないけれど知識がある人もいれば、今勉強しているけれど、まだ、知識がついていない人もいる。