目標管理がうまく運用できない | 人事コンサルタントのブログ

目標管理がうまく運用できない

 伝統のある老舗企業ですが、昨年から評価連動型の目標管理制度が導入されました。その結果、「目標に入っていないことはやらない」など、社内に混乱が起きています。目標管理制度をうまく運用するための方法をアドバイス願います。

 

 ご相談にお答えします。

 

1.制度を運用するためには、教育が必要です。
 

 経営者を含めた目標管理の研修が必要です。
 特に、目標設定に関しての考え方を明確にすべきです。

  

2.その制度は、しっかり運用すると本当によくなるのか、の検証が必要です。

 

 会社にとっても、社員にとってもよくなる制度であれば、運用の意味がありますが、自分のクビを絞めるような制度であれば、誰もしっかり運用しません。

 

3.目標管理や人事考課は、管理職にそれなりの能力が求められます。

 

 経営者を含めた管理者が、ある一定水準以上でないと、いくら立派な制度を導入しても、機能しません。目標管理の前に、管理職としての教育研修を行う必要があるようです。

 

 以上のことから、まとめてみますと

 

1.目標管理制度を運用することが目的でない。企業の業績を上げることが大事である。

 

2.そのためには、経営者や管理者がしっかり管理運営することが必要である。

 

3.そのために、管理者能力の向上が必要である。

4.管理者がしっかり管理するために、一つのツールとして目標管理制度を運用する。

 

5.目標管理の結果は、処遇にも活用する。

 

 という、ことではないでしょうか。 これを、逆の順番で考えると、多分うまく機能しなくなると思います。

 

 以上、よろしくお願いします。