人事考課の公正さ | 人事コンサルタントのブログ

人事考課の公正さ

 辞書によると、公正とは「かたよりなく平等であること。公平で正しいこと。また、そのさま。」ということである。

 

多くの人は道徳として、公正であって欲しい、公正であるべきだと思っているであろう。また、個人の損得に影響がある場合は、公正であることをさらに強く要望すると思う。

 

・ 分配的公正(結果の公正)

 
 自分の評価と他人の評価が釣り合っている、あるいは、自分の投入した努力と得られた評価の度合いが他の人と釣り合っている場合に公正さを感じる。

 

しかし、これは自分を中心に他人と比較して公正さを感じるわけであるから、「自分が一番かわしいい」と思っている人間の本性から、全員が公正と感じることはほとんど不可能であると思われる。

 

 「○○さんより自分はよくやっている。それを上司はわかってくれない。」とか、「私はこれだけ努力しているの、○○さんはラクして良い評価をもらっている。」など、不満の原因になりかねない。

 

・ 手続き的公正(プロセスの公正)

 
 そのような評価になった理由がわかっており、定められたルールや基準に基づいて行われたものであれば、その結果にかかわらず、公正と感じる。

 

ルールや基準など評価の手続きだけでなく、評価者との信頼関係や日ごろのコミュニケーションがよければ、さらに公正さを感じる。

 

このように考えると、「結果の公正」は難しいが、「プロセスの公正」は可能であるということになる。

 

人事考課基本研修動画(抜粋見本11分) をどうぞ!
  

JK式人事考課制度の作り方動画(24分)をご覧ください!