期の途中で入院した場合の人事考課 | 人事コンサルタントのブログ

期の途中で入院した場合の人事考課

 考課期間の半端を過ぎた当たりで、交通事故や病気で入院してしまった場合はどのように扱うべきなのでしょうか

 

 理由に関係なく、明らかに仕事ができない事情がある場合は、仕事をしていた期間の行動や仕事の結果で評価することになります。

 

・ 情意考課など態度に関する評価や行動に関する評価は、仕事をしてきた期間で通常通り評価します。

  

・ 能力考課も考課時点の直近事実を参考にするわけですから、入院する前が直近事実になりますから問題ありません。

  

・ 厄介なのは成績考課で目標管理をしている場合ですが、・・・・

 「成績考課はありのまま」の原則で、入院しようが何しようが最初に決めた目標と実績で判断するという考えもありますが、明らかに仕事ができないのに、目標をそのままにして、最後に評価だけするということは好ましいことではありません。

 

 入院が決まった時点(明らかに達成できないとわかった時点)で、通常は目標の変更をするはずです。当事者の目標については、そこまでの実績でストップし、残りの分は他のメンバーに振り分けするはずです。

 

 そうなると当事者の目標管理の結果は入院する前までの経過目標値に対するそれまでの実績による達成率で判断することになります。

 

 例えば、当初の目標が100で期の途中(ちょうど半分)で入院した場合それまでの実績が60であれば
  実績60/目標100 ではなく、実績60/目標(100÷2)で評価するということです。

 

 以上が評価の時点での考え方です。

 

 処遇に反映する時は、その期間仕事をしていないので、仕事をしている期間で按分して反映させるようにするとよいでしょう。