納得性ある評価1 | 人事コンサルタントのブログ

納得性ある評価1

 もう20年以上、賃金制度や評価制度のコンサルティングを行っているが、どの会社でも「公正な評価」「納得性のある評価」の必要性を訴えられ、そのような仕組み作りのお手伝いをしている。

 

 しかし、本当に「公正な評価」「納得性のある評価」はできるのであろうか? いや、その前に、「公正な評価」「納得性のある評価」とは何なのであろうか。

 

大企業も中小企業も、経営者も組合員も口を揃えて「公正な評価」「納得性のある評価」と言っているが、同じ意味のことを指しているわけではない。言葉は同じであるが、それぞれ、思っていることはちがうのである。

 

 簡単に言えば、「自分にとって都合のよい評価」が「公正な評価」「納得性のある評価」である。

 

そして、「自分にとって都合のよい評価」は一人ひとりちがっているわけで、それをある一定の基準とルールで評価すると、「自分にとって都合のよい評価」ではなくなってしまい、「評価に対する不満」が出てくる。

 

 そんな状態で、いくら理論上よい評価制度を作っても、まったく意味を持たなくなってくる。

 

評価の精度を求めれば、評価制度自体が複雑になり、逆に訳のわからないものになってしまう。実際、複雑でわかりにくい制度にすると「社員からの不満」は少なくなる。わからないから、「文句のいいようがない」のである。

 

 だからと言って、評価をまったくしないというわけにはいかないであろう。 では、評価制度について、どのように考え、どのように対応すればいいのであろうか。 (つづく

 

JK式人事考課制度の作り方動画(24分)をご覧ください。

 

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