賃金制度作成の進め方 | 人事コンサルタントのブログ

賃金制度作成の進め方

 賃金制度を作るために決めるべきことは次の5つです。


① 賃金体系はどうなっているのか 基本給や手当等含めて全体の体系をどうするか

② 賃金を決める要素は何か 年齢なのか、勤続なのか、能力なのか・・・

③ 評価結果はどのように反映されるのか 積み上げ式にするのか、洗い替え式にするか

④ 賞与の配分方法はどうするか 賞与総原資の決め方、個人への配分の仕方は

⑤ 会社の業績をどのように反映するか 賞与へ反映させるか、昇給に反映させるか


 まず、基本給を含めた賃金体系全体を設計し、その上で基本給の決定要素を明確にしていくようにします。その後、基本給の賃金表を作成し、評価結果の連動方法を考えます。賃金の仕組みが決まってから、賞与配分方法を検討するとよいでしょう。会社業績の反映については、最後に検討します。


● 賃金制度改定の注意点

 賃金制度改定において、注意すべき点は次の通りです。


① 賃金制度が変わったという理由だけで、急に個人の賃金が増えたり減ったりということは好ましいことではありません。移行時には賃金の変動がないようにします。

② 新制度移行後、新しいルールで運用するようにします。

③ 新制度に当てはめた場合の差額については移行期間を設け、激変を緩和するようにします。

④ 移行期間を設ける場合であっても、賃金が減額の対象になる人にはよく説明をし、納得してもらうことが必要です。