企画力の評価 | 人事コンサルタントのブログ

企画力の評価

 当社の人事考課の項目に「業務の企画」という項目があるのですが、その評価基準が示してありません。こんな場合、どのように評価すればいいのでしょうか。

 

 業務の企画は成果を上げるための手段としては、重要なことですから、評価項目に入れることは良いことだと思います。
 
 基準がないということですが、業務の企画について、「あなたの部下にとって業務の企画とはどのようなことなのか。どのような場面でどのように発揮されることを望むのか」を考え、その内容を基準とし、被考課者に提示するようにします。

 

 成果を上げるために求められる業務の企画に関する行動を、それぞれの立場や役割に人に対して明確にすればよいのです。それが基準です。

 

 全社的に基準を文章で表現することはできますが、文章にするとその言葉尻にこだわってしまい、本来の意味での評価ができなくなってしまう場合もあります。同じ業務の企画であっても、いろいろの部署、役割で状況が違うわけですから、それぞれの状況に合わせて、求めることを考課者が明確にしていきます。

また、そのようなことができる考課者(管理者)の育成が成果の向上に結びつきます。

 

人事考課は、測定ではなく、判定です。数値目標の達成度の測定は誰でもできます。これはこれでいいのですが、数値で測定できない評価項目を、適切に判定できる管理者の育成が大事です。