● 人事評価制度の作り方5
知識・技術の評価
ここでいう知識・技術とは「期待行動をしっかり実行するための知識・技術」であり、学力ではありません。
また、知識・技術があるだけで、仕事に生かしていない場合も評価の対象にはなりません。あくまでも期待行動をしっかり行うための知識・技術であり、実際に活用されているものに着目します。
したがって、評価基準は「~の知識を持っている」「~を知っている」「~ができる」という表現ではなく、「~している、していた」と目で見える行動で表現します。
商品知識の評価基準の例(5段階)
5 業務を遂行するための商品知識はすべて持っており、その知識を職場全体に広げていた。
4 業務に必要な商品知識はかなり持っており、他の社員にもわかりやすく教えていた。
3 業務に必要な知識は一通り持っており、支援を得ずに実施していた。
2 業務に必要な最低限の知識は持っているが、業務遂行においては、支援や援助が必要だった。
1 業務に必要な商品知識がついておらず、業務遂行には、いちいち人に聞いていた。
公的資格を持っているということ自体は、ここでは評価しません。あくまでも持っている知識・技術を使って仕事に生かしているかどうか、という点を評価します。
公的資格については、必要であれば、昇格の条件に入れるようにします。