◎ ウェルテル効果
18世紀、ドイツの文豪ゲーテの「若きウェルテルの悩み」という小説が出版された時、自殺を扱った本の内容が驚異的な影響を及ぼし、ヨーロッパ中でウェルテルをまねた自殺が相次いだそうだ。影響が大きいのでいくつかの国では発行禁止にしたそうである。
そして、そのような現象が現代にも見られると、カリフォルニア大学の社会学者デイビット・フィリップスが言っている。
自殺の一面記事が広く公表された地域では、その直後に自殺率が劇的に増加していることが彼の研究で示された。
「自殺しようかどうか悩んでいる人」が自殺の記事を見て、それを模倣して自殺をする。事故に見せかけて自殺をする。一人の自殺の場合は一人の人が、殺人を含む複数の人が死亡した場合は、大きな事故が発生する。若者が自殺した場合は若者が自殺や事故を引き起こす。
また、アメリカでは、殺人や暴力行為が公表されるとそれに刺激された事件が多く起きる。ヘビー級のボクシングのチャンピオン戦のテレビ放送が行われると、殺人発生率が上がる。黒人選手が負けるとその後10日間若い黒人が殺されることが多くなる。というデータもあるそうだ。
今日本では、秋田の母親が自分の子供を殺害した事件(近所の子供も殺害)が、新聞やテレビで連日放送されているが、これも「ウェルテル効果」が起きないかと心配だ。
色々な事情があって、今回の母親と同じように「自分の子供を疎ましく」思っている親がマネをするのではないかと、・・・。
そのような行動を促す報道にならない様に注意してもらいたい。