▼ ポイント制退職金について | 人事コンサルタントのブログ

▼ ポイント制退職金について

 HPの内容によりますと、退職金制度を今後どのようにするにせよ、現行の (基本給x勤続年数)等の退職金の算出方法をポイント制等の新たな算定方法に見直すべきとのことです。
 しかしながら、現行制度を確定拠出金型に変更する場合、退職金の運用のリスクを負うのは従業員自身となるため、ポイント制等の、言わば企業への貢献度に配慮するような制度は不要とるような気がしますが、如何でしょうか?


 確かに、(基本給x勤続年数)等の退職金の計算方式をポイント制にしたほうがよいと思います。理由は

① 退職までの途中の貢献(等級の高さ)が退職金に反映する。
② 現行制度から移行しやすい。
③ 将来、確定拠出年金や退職金前払い制度に移行しやすい。
④ ポイントの設定により、退職金カーブを意図的に設計できる。
 です。


 その中で、確定拠出にする場合は ポイント制であれば毎年の加算ポイント(加算金額)が明確になっているため、 スムーズに移行できる。という利点があります。
 すなわち、いくら拠出するかがポイント制であれば、すぐ計算できるといことです。
 拠出した後の運用は従業員の自己責任になりますが、いくら拠出するかは、 会社の方で、勤続や等級に応じて決める必要上がります。(同じでもいいですが) その場合、ポイント制であれば、1年間に増加するポイント分を拠出すればいいわけですから、簡単に移行できます。

 もちろん、(基本給x勤続年数)等の計算式から、拠出金額を算出することができます。
確定拠出に移行することが決まっているのであれば、即、等級ごとによる拠出額を決定すればよいと思います。


 HP で書いているのは、確定拠出にするかどうか、他企業の状況を見極めたい場合は 一旦ポイント制にしておけば、その後、どのような制度に移行するにしても スムーズに移行できます、というような意味で書いてあります。


 私は個人的には、先払い方式(退職金はなしにして、その分賃金に上乗せ)が 会社にとっても社員にとっても一番いいと思っています。 (税金や社会保険料の問題がありますが。)

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